私の投稿集3
読売新聞、山陽新聞等へ掲載された投稿を集めたものです。「深刻な温暖化省エネに努めて」「打ち抜き井戸掘り」「心と体の健康バランス大事」など
深刻な温暖化省エネに努めて
一九七〇年代に二度のオイルショックがあり、ネオンの早期消灯やテレビの深夜放送休止、ガソリンスタンドの日曜休業などが実施されたのが思い出される。
あの時の省エネ精神はもう必要ないのだろうか。二酸化炭素などによる地球温暖化が深刻になっている現在こそ必要なのではないかと思う。
だが、今ではそんなことをするどころか、これに逆行するように二十四時間放送のBS・CSのチャンネルは増える一方である。また二十四時間営業のスーパー、コンビニ、ガソリンスタンドは、深夜はほとんど客が居ないのに、まぶしいほどの照明がこうこうと点灯している。夏のエアコンの使い方でも、ビルの中や家庭で人のあまり居ない部屋が寒い程の温度になっていることもよくある。
省エネの精神は恒久的なものだと私は思う。その時の掛け声だけの省エネにならないように、国から地方自治体、果ては個人までいつも省エネに気を配り努力したいものだ。
石川大 55歳 自営業 岡山市 2005年8月1日 山陽新聞朝刊 「ちまた」欄打ち抜き井戸掘り
私は健康増進に毎朝冷水まさつをしている。水道水だと夏はなまぬるいし、冬は冷たすぎるので、水温が年中約十七度の井戸を掘ることを思いついた。約二年前、インターネットで曽我部さんのページを見つけ、これを参考にして井戸掘り器を自分で作製した。
掘り始めてみると、最初の一メートルの固い土、深さ八メートルからの固い粘土層、最後の小石混じりの砂の層と困難の連続であった。私に井戸掘りは不可能だと思っている家族の冷たい視線を感じながら、その都度井戸掘り器を工夫して改造した。何しろ相手は見えない数メートル先の井戸の底である。井戸掘り器の先がどのように掘っていくのか想像しながら改造していくのはおもしろいものだ。
掘っていると近所のおじさんが来られて、昔掘った 金属パイプ楽天 の打ち込み井戸の苦労話をしてくださった。また、困った時には井戸掘りメーリングリストの皆さんに何度も相談して助言を受けた。
朝夕の空いた時間を使って掘ること約三ヵ月、直径約七センチメートル深さ約九メートルのビニールパイプの井戸が完成した。一人で掘った井戸ではあるが、ネットやみんなの協力があったからこそ掘れたと感謝しながら年中冷水まさつに励んでいる。
「手づくり井戸に挑戦」改訂版 曽我部正美著2005年9月7日 文葉社発行 51頁目に掲載
心と体の健康バランス大事
「命は神様からの贈り物」に関連したご投稿を読み、私も同感だ。でもよく考えると心と体は別物だと思えることがある。
私は毎年三月に行われるウオーキング行事「瀬戸内倉敷ツーデーマーチ」の四十キロ部門によく参加している。日ごろの運動不足がたたって、体が「もう歩けない」と悲鳴をあげる。心は「もっと歩けるはずだ」と言うが、体は「体のことを考えるならもうやめてくれ。これ以上歩くと体のあちこち痛くするぞ」と言う。結局、心と体が妥協して協力して歩くことになる。
心が体を操縦して、体が心を支えて私の命が成り立っているのだなあと思う。毎日の努力で体を鍛えてやると体はどんどん丈夫になる。丈夫になった体を持った心は毎日を快適に過ごせる。
心は"宿主"である体に感謝し、体は心に「うまく操縦してよ」と言う。心と体のバランスがうまくとれて、健康に過ごしていけたらと思う。
石川大 56歳 自営業 岡山市 2005年9月21日 山陽新聞朝刊 「ちまた」欄