レーザー距離計の特徴と使い方

従来の普通の方法で距離や長さを測定するには、巻き尺やメジャーなどで直接測定するしかありません。その場合、高い所や行くことができない危険な場所では測定が困難でした。しかし、レーザー距離計を使えば高い建物の高さなどの測定まで瞬時でできるようになりました。

レーザー距離計の特徴

レーザー距離計GLM7000の画像

この写真のようなレーザー距離計は2点間の距離(長さ)を測る電子式の測定器です。レーザー光線を使った電子機器で、巻き尺や メジャー楽天 やコンベックスなどと呼ばれる従来のものと比べると、瞬時に2点間の距離が測れます。

電源を入れるとすぐに計測できます。計測はレーザー距離計のレーザーが出ていない部分(この写真では下側)から、レーザーが当たっている箇所までの距離を表示して測定します。

最近の室内用の機種では、数十メートルまで測れるものも比較的安価で購入できます。ちなみに、この写真のGL7000では約70mまで測定できます。

この機種の主な仕様は、測定波長:635nm、出力:1mW以下、測定範囲:0.05~70m、測定精度:±1.5mm、電源:単4アルカリ乾電池×2本、自動スイッチオフ:約5分、質量:140g(電池含む)、本体サイズ:(W)53×(H)114×(D)31mm

高い天井までの距離でも測定できます

レーザー距離計楽天 が測定しているのは、反射して帰ってくるレーザー光線なので、離れた所にある面までの距離(長さ)の計測なのです。

床から天井までの距離なら、レーザー距離計を上に向けて床に置きます。このような高い場所は普通にメジャーで測るなら脚立などが必要ですが、レーザー距離計なら一瞬で正確に計測できます。

吹き抜けの高い天井などでも何も測定に問題はありません。天井の平たい面に向けて測定するだけです。

レーザー距離計の使い方

レーザー距離計の使い方は、電源を入れてボタンを押すだけです。誰でも簡単に正確な距離が測定できます。

しかし、レーザー距離計では測りにくいものもあります。例えば棒状の物の長さを測定するとか、箱のような物の幅などの測定の場合です。このような場合でも、片方の端に面のある物を置いてやれば測定できます。

ピタゴラス測定機能

機種によっては、 ピタゴラスの定理楽天 を使って、近寄れない建物の高さや幅などを離れた所から計測する機能があります。これには「間接距離測定」モードを使います。

ピタゴラス測定など三角関数を利用した間接的な計測は、水平や垂直や直角が正確でないと誤差が多くなります。測定には三脚や水準器などを使わないと正確な測定はできません。

概算でおよその距離がわかれば良いのであれば、簡単に測定できるので、そのような目的には十分に価値のあるものだと思います。

特殊機能付きのものもあります

距離を測定することによって、その面積や体積が計算できたり、Bluetoothを使ったデータ転送の機能が付いている機種などもあります。また、屋外用のレーザー距離計はゴルフ用として使われることもあります。

屋外用のものは高価ですが便利です

屋内用のレーザー距離計は長距離の計測には向いていませんし、また、明るい太陽光の下での計測は向いていません。しかし、屋外用のものは室内向けより価格がやや高くなりますが、ものによっては約1,000mまで計れる本格的なものまであります。