嫁いらず観音院(岡山県井原市)
岡山県井原市にある嫁いらず観音院は、約1200年前の奈良時代に行基によって開山されました。無病息災で一生を幸福に過ごすことができ、老後には嫁の手を煩わす事もなく極楽往生ができるとの霊験があるとされています。縁日には参拝客でごったがえす程の人で埋まるそうです。
嫁いらず観音院(井原市)へのご案内
1月11日は井原線のワンコインデーで井原線に100円で乗れる日なのです。矢掛から満員の列車で井原駅にやって来ました。井原駅からはこの日だけの無料の大型シャトルバスで「嫁いらず観音院」に行ってきました。
所在地 | 岡山県井原市大江町1036 |
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交通 |
福山駅から福塩線で神辺下車、井原鉄道で井原下車、市内巡回バスで約7分 山陽自動車道で笠岡インターで降りて、約15分 |
駐車場 | 無料駐車場があります。大型バス50台、普通車200台OK |
拝観料、電話 | 拝観料無料、電話 0866-67-2202 |
地図 | 嫁いらず観音院付近の地図 |
嫁いらず観音院の聖観音大菩薩の石像
「嫁いらず観音」と普通は呼ばれていますが、「嫁入らず観音」と間違えて書く人もあります。意味から考えると「嫁要らず観音」です。歳をとっても嫁の世話にならなくても生活ができるようにとの願いを叶える観音様です。
この写真は、嫁いらず観音院(真言宗)の本堂のすぐ西にある聖観音大菩薩の石像(観音様)です。この観音様の前の下の段には「のちの世を、思えばまいる、嫁いらず、いだかせたまえ、なむ観世音」と書かれていました。
聖観音大菩薩の石像は、高さが約8mで重さが約38トンあります。一つの石作りの仏像としては国内最大級です。蓮華や台座や土台も含めると高さが約12mもあります。
この観音様のすぐ西には、弘法大師の像もあり、真言宗の面影を残しています。
この聖観音大菩薩の石像の北の背後には樋の尻山と言う小高いゴツゴツとした岩山があり、この山全体が嫁いらず観音院になっています。
(撮影 2014年1月11日)
嫁いらず観音院の奥の院
本堂のご本尊は「十一面観世音菩薩」です。本堂の前では、信徒の方が無料の 生姜湯楽天 を接待されていました。
本堂を少し東に行くと、大きな岩肌が露出している所があり、ここが奥の院です。大きな岩と岩の間にあるようでした。大きな岩に直接彫った仏像も見応えがありました。
嫁いらず観音院の裏山の西国33観音霊場巡りの札所
観音様の背後の樋の尻山と言う小高い丘の上には「月見堂」や「さすり観音」があり、東からと西からの道には所々に様々なお堂や札所があります。「西国33観音霊場巡り」と呼ばれていて、四国88ヶ所巡りを小規模にしたような感じです。
千手、十一面、聖、不空、馬頭、如意輪、の各札所がいたる所にあります。途中には六角堂や月見堂などの休憩所がありました。
春と秋の春分の日と秋分の日の大大祭と、毎月17日の月例祭には住職や信徒の方や参拝客で大変賑やかになるそうですが、その他の日には閑散としています。