備中猿掛城跡(矢掛町、真備町)
この猿掛城跡(標高233m)は小田郡矢掛町と倉敷市真備町との境で小田川の南にあります。菩提寺は矢掛町横谷の洞松寺といわれていますが、猿掛城跡には何も建物は残っていません。
備中猿掛城は矢掛町東部の庄氏によって約500~600年前の戦国の世に作られました。1582年(天正十年)まで庄氏の居城でした。その後は毛利元清の居城となり関ヶ原の戦いの後で廃城となりました。
備中猿掛城は高梁市の備中松山城に似た山城です。
備中猿掛城跡(矢掛町、真備町)へのアクセス
所在地 小田郡矢掛町横谷、倉敷市真備町妹
地図を表示第三セクター井原線の三谷駅より約2.5km東の小田川の南に登山口があります。徒歩約25分です。
また猿掛城跡の小田川を挟んだすぐ北には吉備真備公園があります。
備中猿掛城跡
福頼橋から見た猿掛山
猿掛山の北側の麓の矢掛町横谷からは登山道が整備されました。坂道はかなり急なので登山には注意してください。
登山道を少し登った東に砲台跡があります。登山道をもう少し登ると観音寺跡あります。更に約30分登ると寺丸跡、太夫丸跡に到着します。
ここから南に六の丸跡、五の丸跡、四の丸跡、三の丸跡、二の丸跡、本丸跡が段状になっています。これらの東側は三の丸跡あたりまで少し下がっていて、馬場跡と呼ばれています。二の丸跡と本丸跡の東側も少し下がっていて、大手跡、小丸跡となっています。
猿掛城へ登った経緯
11月24日は猿掛城へ登る会主催の登山がありました。総勢約400名で賑やかに行なわれました。ネットで知り合った、あにやん、ともさん、Batmanさん達と初めて一堂に会しました。
猿掛城は中世備中の屈指の山城ですが、最近は登る人も少なく城跡も
登山道楽天 も荒れ果てていたそうです。この度登山道と城跡を整備し、横谷側から気軽に登ることが出来るようになりました。
撮影 2002.11.24
備中猿掛城の井戸跡
備中猿掛城の井戸跡です。こんな山のてっぺんに井戸があるなんて不思議ですが、深さはどのくらいあったのでしょうか。おそらく10m以上の深さがあったと思われます。
備中猿掛城跡からの眺望
猿掛城から見た倉敷市真備町方面です。頂上付近は整備されたので、眺望が良くなりました。
撮影 2002.11.24