美馬市脇町(うだつの町)
美馬市脇町(うだつの町)の沿革(歴史)と美馬市脇町へのご案内です。近くのスーパーの優待と自費で徳島県と淡路島方面のバス旅行に行きましたので、そこで撮った写真と共に、名所を紹介します。
四国に入って感じたのは、水田の水の量が岡山に比べて少なめだということです。ため池の水を使うことが多いので、水の節約でしょうか。中には干上がっている水田や草が生えてしまった水田もありました。
美馬市脇町(うだつの町)沿革(歴史)
徳島県美馬市脇町は、藍で栄えた幕末から明治期まで、南町通り(うだつの町並み)には藍商をはじめとする多くの商家(吉田邸が有名)が建ち並び、多くの人で賑わっていました。
商家は本瓦葺きに大壁づくりの重厚なたたずまいで、隣家と接する二階の壁に卯建(うだつ)というものを設けています。
この卯建を作る費用が相当にかかったことから、店が繁盛しないことを「うだつがあがらない」と言ってことわざにもなっています。
昭和63年に全国で28箇所目の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
美馬市脇町へのご案内
所在地 | 徳島県美馬市脇町 |
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交通 | JR徳島線、穴吹駅より車で約10分 徳島自動車道、脇町ICより車で約10分 |
駐車場 | 道の駅「藍ランドうだつ」無料 |
入場料 | 吉田邸--- 510円 オデオン座--- 200円 共通入場券は510円ですので、両方に行く方はぜひ利用してください。 |
電話 | 脇町観光協会 0883-53-8599 |
地図 | 美馬市脇町付近の地図 |
商家の卯建(うだつ)
このように二階の隣の家との間に土と瓦で作った卯建があります。元々は火事の時、隣からの類焼をくい止める 防火楽天 の目的だったようですが、富の象徴のようになりました。
家によっては卯建が上下に二段になった物もありました。
脇町劇場、オデオン座
脇町劇場は1934年(昭和9年)に芝居小屋として建てられ、歌舞伎や浪曲などが催され、戦後は映画館になり、地域の憩いの場として親しまれました。
間口が14.5m奥行27.3m二階建てで、花道、うずら桟敷、太夫座等の設備が整っていました。舞台には直径6mの回り舞台があり、四国では愛媛県の内子座、香川県の金丸座にも現存しています。
その後、映画の斜陽化と建物の老朽化により、平成7年に閉館し、取り壊される予定でした。が、松竹映画「虹をつかむ男」(山田洋次監督)の舞台になり、一躍脚光を浴び、文化的価値が見直され、町指定文化財として昭和初期の創建時の姿に修復され一般公開されることになりました。
私が子供の頃、矢掛町にも「有楽座」という古びた映画館がありましたが、それに似ていると思いました。