井倉洞(岡山県新見市井倉の鍾乳洞)
井倉洞は、新見市井倉の阿哲台地の石灰岩地帯にあり、長年にわたって雨水等の浸食で作られた、全長約1,200mの鍾乳洞です。
井倉洞(新見市)へのご案内
井倉洞は岡山県指定天然記念物となっていて、日本三大鍾乳洞とも呼ばれていましたが、最近の説では日本三大鍾乳洞は日本三大鍾乳洞といった場合、岩手の龍泉洞、山口の秋芳洞、高知の龍河洞の3つを指すとされています。
所在地 | 岡山県新見市井倉409 |
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交通 |
JR伯備線井倉駅下車、南東方向へ800m徒歩約10分 車の場合は、岡山又は新見方面より、国道180号線沿いの高梁と新見の間にあります。 |
駐車場 | 無料駐車場(井倉洞の北川です)あり、但し南側に民間の有料駐車場もあるので注意 |
地図 | 井倉洞付近の地図 |
井倉洞はもう30年以上行ったことがありませんでした。井倉洞に入るには確か、つり橋を渡ったと思ったのですが、今は立派な固定橋になっていました。
この写真のように、高梁川沿いにそそり立つ直立約240mの絶壁の壁面下部に入口があり、出口は絶壁の中部にあります。また、この写真の左側には絶壁上部から落ちている滝が見えます。(撮影 2010年8月19日)
JR西日本の「夏休み岡山県内おでかけパス」を利用
JR西日本の「夏休み岡山県内おでかけパス」を利用して妻と孫二人を連れて、高梁市と新見市の間の井倉洞(鍾乳洞)へ行きました。
この切符は夏休みだけで、一日前までに発売されていて、大人ひとり1,000円で岡山県内のJR列車に乗り放題です。当日は買えません。
岡山からだと高梁までの往復運賃は1600円程度ですのでとてもお得な切符です。孫達はまだ幼稚園児ですのでタダです。
洞内の鍾乳石1
洞内の温度は年間を通して、15~16度Cと一定しており、夏は涼しく、冬は暖かく感じられます。この快適さは自然が作り上げた天然の冷暖房とも言えるでしょう。一般的に地下10~100メートル程度の温度は、その地域の年平均気温になります。
鍾乳洞楽天 の中の天井からぶら下がる「つらら石」、下からタケノコのように立つ「石筍」等、様々な形の鍾乳石が照明に浮かび上がる姿はまさに幻想の世界で、まるで美しい石のカーテンのようです。
この写真でもわかりますが、鍾乳洞内の水の道が変わったのか、今は鍾乳石に水が流れていない部分が多く、鍾乳石は真っ白ではなく、茶色をしているものが多くありました。
洞内の鍾乳石2
洞内にしたたり落ちる水には石灰岩の主成分の炭酸カルシウムを含んでいて、その水から滲出した石灰分で再び石を作り、「銀すだれ」、「水衣」、「くらげ岩」等と名づけられた奇石、怪石はとても見事なものです。
洞内にある高さ約50mの「地軸の滝」はとても大きくて、自然にできたものとは思えないもので、自然界の不思議さを十分堪能させてくれます。
洞内の鍾乳石、見返りの池
洞内のコースも昔とは違い、ずいぶん長くなっていました。下から入って上から出るのは同じですが、今日はずいぶん上まで上がってから広い通路を降りてくるようになっていました。足元も、昔は自然の石だけだったのですが、今はほぼ全て鉄板が敷いてありました。
井倉洞の全長は約1,200mで、高低差は約90mです。探勝時間は約30~40分ですが、じっくり見ると1時間程度はかかります。
この写真は見学コースの終盤の「見返りの池」です。ここによく似た「瀬戸の海」も見ごたえがあります。
井倉洞出口への下り坂
見学コースの中程で、体力の無い人は出口へ直行するコースもありますが、この写真は一番上まで上がってから、下り坂を出口に向かうトンネルです。
私は約30年前にもここに来たことがありますが、その時はこのようなトンネルも無く、見学コースももっと短かった気がします。
井倉洞前の高梁川で水遊び
この日は高梁市の最高気温が全国4位の37.6度Cの猛暑日で、出口付近でベンチにすわって30分程休んでいました。
外に出ると焼け付く暑さで、たまらず、孫達と高梁川に入って水遊びをしました。
この近くには、他にも新見市の満奇洞(まきどう)や、真庭市の備中鍾乳穴(びっちゅうかなちあな)という鍾乳洞があります。