錦帯橋、岩国城(山口県岩国市)
錦帯橋(きんたいきょう)は日本三名橋の一つであり、日本を代表する木造橋です。この橋は特異な姿の五連のアーチが特徴で、1922年(大正11年)に国の名勝に指定されました。
所在地 | 山口県岩国市 |
---|---|
交通、アクセス | 山陽自動車道、岩国ICより、国道2号線で4.5Km |
駐車場 | 多客時のみ有料、多客時は臨時駐車場あり |
入橋料 | 大人:往復300円 子供は半額 |
ロープウェイ | 大人:往復540円 子供:250円 約3分 20分毎 |
岩国城入館料 | 大人:260円 子供:120円 |
地図 | 錦帯橋付近の地図 |
錦帯橋と岩国城の歴史
1600年(慶長5年)に岩国の地に移封された岩国藩の初代藩主、吉川広家は1608年(慶長13年)に、蛇行した錦川に囲まれた天然の要害の地の横山の山頂約200mに岩国城を築城しました。
第3代藩主の吉川広嘉(きっかわひろよし)は、家臣の児玉九郎右衛門に錦川への架橋を命じ、1673年(延宝元年)に岩国藩の悲願だった錦帯橋が完成しました。
それ以後、橋は流失と再建を繰り返しました。現在のものは2004年(平成16年)に改築されたものです。錦帯橋の長さは、橋面にそって210m、直線では193.3m、幅は5mと広く、橋台の高さは6.64mです。
錦帯橋を渡っているところ
この錦帯橋は中国の杭州の西湖(せいこ)にある「錦帯橋」をモデルにして1673年に架橋されたそうです。
5連の橋の両端の橋の橋脚は木製です。川の端は流れが緩いのと深さも浅いからこれでも持つのかも知れません。アーチも緩やかでした。
傾斜の急な部分は階段のようになっています。木と木の継ぎ目には水が入らないようにコーキング材のようなものが詰めてありました。
ロープウェイ山上駅から見た錦帯橋
ロープウェイ山上駅から見た錦帯橋です。上から見ると橋の全体像がよくわかります。
江戸時代にこんな巨大なものを木だけで作ったとは、とても驚きました。
錦帯橋の西岸には桜の木が多く、 ソメイヨシノ楽天 がちょうど満開となっていました。(撮影、2010年4月6日)
岩国城天守閣
岩国城(いわくにじょう)は1608年(慶長13年)に初代岩国藩主の吉川広家が横山の山頂に築城しました。
現在の天守閣は1962年(昭和37年)に復元されたものです。四重六階の桃山風南蛮造(唐造)です。南蛮造とは最上階をその下層より大きく造り、その間の屋根を省略した建築様式です。天守閣内には刀剣類や武具や甲冑類が展示されていました。
またお城を復元する際に、錦帯橋からよく見えるようにと、旧本丸跡から約50m南側に移動させているそうです。ロープウェイ山頂駅から徒歩5分です。
岩国城の井戸(大釣井、おおつるい)
この井戸は慶長13年(1609年)に、築城と同時に作られたもので、非常時の武器弾薬等の収納をはかると共に、敵に包囲されたり、落城の危機にさらされた場合の脱出口を備えた井戸だったとも伝えられています。
井戸はあまり深くなく、底が見えていました。水はたまっていませんでした。昔はもっと深かったのかも知れません。
この井戸は現在の天守閣よりかなり西にありました。非常時の脱出口に使うのなら、旧本丸はこの近くにあったのでしょうか。
岩国城へ登るロープウェイ
岩国城へ登るロープウェイです。30人乗りで約3分で到着します。運行は約20分毎に行われていました。私は往復切符を途中で落としてしまいましたが、帰りの時、事情を話して乗せてもらいました。
ロープウェイ山上駅の近くには、からくり時計(おもしろパーク内)がありました。珍しいものなので、見たかったのですが、時間が無く見ることはできませんでした。ガラスが透明になって見えるようです。