宮島(厳島神社、世界文化遺産、日本三景)
広島の南西の島、宮島には厳島神社(いつくしまじんじゃ)があります。日本三景の一つでもあり、大鳥居と厳島神社が世界遺産に登録されています。古くから宮島は島全体を神として信仰の対象にされていました。厳島神社は平清盛によって平家一族の繁栄を願って造られました。
宮島(厳島神社)へのアクセス
所在地 | 広島県廿日市市宮島町1-1 |
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交通、アクセス |
JR山陽本線宮島口駅下車、宮島口フェリー乗り場へ徒歩約2分 西広島バイパス、山陽自動車道廿日市IC下車、国道2号経由で宮島口フェリー乗り場まで約10分 宮島へは宮島口よりフェリーで約10分、宮島口~宮島桟橋は、約15分間隔でJR連絡船と松大汽船が運行しています。運賃は片道大人180円 小人90円 |
拝観料金 | 大人・高校生300円、中学生以下100円 |
地図 | 厳島神社付近の地図 |
フェリーから見た宮島(厳島神社)
古くから宮島は島全体を神として信仰の対象にされていました。厳島神社は平清盛によって平家一族の繁栄を願って造られました。
平家の繁栄に伴ない厳島神社も栄えましたが、平家が滅亡した後は、源氏等の権力者の崇拝を受けるようになり、その後、毛利氏が大規模な社殿の修復をし現在に至っています。
この写真はフェリーから見た宮島(厳島神社)です。この日は暖かく桜が満開となっていました。(2010年4月6日)
厳島神社の五重塔
宮島の桟橋に着いて少し西に歩くと左手に 五重塔楽天 が見えてきます。野生の鹿が食べ物をねだりにどこからともなくやって来たりしていました。ここの世界遺産の為か、岩国基地が近い為か、外国人の観光客も多いようでした。
この写真は、室町時代の応永14年(1407年)の創建と言われる和様と禅宗様が融合された朱塗りの五重塔で重要文化財となっています。桧皮葺で、高さは約28mです。
この写真では、晴れた空の青と青葉の緑と満開の桜のピンク色と朱塗りの五重塔がとても美しく調和しています。
厳島神社の大鳥居
少し歩くと、厳島神社の大鳥居のところに来ます。
海の中に浮いたような朱塗りの大鳥居は、高さが16.8mもある巨大なものです。この鳥居は根本が海底に埋められているのではなく、箱型の島木の中に石を詰めて重りにした鳥居の重み(約60トン)だけで設置されている重要文化財です。
台風の時にも倒れないなんてとても不思議に思います。木で作って置いてあるだけならすぐにでも倒れてしまいそうです。
鳥居の種類は両部鳥居(りょうぶとりい)という四脚鳥居です。主柱には樹齢500~600年楠の自然木を使い、袖柱は杉の自然木を使っています。
干潮の時には大鳥居のところまで海水が引くそうです。
厳島神社の客社祓殿と五重塔
写真は客社祓殿(まろうどしゃ、はらえどの、と読む)の正面と五重塔です。ここを過ぎた辺りに本殿があります。
平安時代に造られた切妻両流造りの本殿は、国宝に指定されています。潮が満ちてくると海に浮かぶ回廊と本殿の姿は竜宮城のようです。
本殿には、市杵島姫、湍津姫、田心姫の宗像三女神が祭られています。この屋根は神社に普通にある千木と鰹木が無く、桧皮葺の屋根に瓦を積んだ化粧棟の寝殿造りが特徴です。現在の本殿は元亀2年(1571年)に毛利元就によって改築されたものです。
背後の弥山の緑と瀬戸の海の青と本殿の朱塗りのコントラストはとても美しいものです。
(撮影、2010年4月6日)