圀勝寺(矢掛町天然記念物の椿で有名)

吉備真備公で知られた、矢掛町東三成の圀勝寺では、樹齢が約350年の大椿が有名です。高さが約6m、枝は周囲に約9mも広がっていて、深紅の椿の絨毯が見事です。毎年、4月の第1日曜日に椿祭が開催されています。

圀勝寺の大椿の木と花

圀勝寺の椿の全体写真 圀勝寺の椿のアップ写真

岡山県小田郡矢掛町東三成の圀勝寺(こくしょうじ、国勝寺とも書く)にある大椿の木は、推定樹齢が約350年です。駐車場のすぐ東の門の外にも張り出しています。高さが約6m、枝は周囲に約9mも広がっています。

この写真のように、深紅のツバキの花が落ちてじゅうたんのようになっています。柵の外の花は取り除いてあるので、よけいにこの赤い絨毯が目立っています。

このツバキは写真のように八重の珍しい花です。ひとつだけの花を見るとカーネーションに似ています。(2013年4月)

圀勝寺(国勝寺)へのご案内

所在地 岡山県小田郡矢掛町東三成1344
交通 井原鉄道井原線三谷駅から徒歩で約10分
山陽自動車道の鴨方ICから車で約20分
駐車場 有り、無料、約10台駐車可能
拝観料他 無料
電話 0866-82-0629
地図 圀勝寺付近の地図

真言宗の神遊山圀勝寺の創建は、西暦726年(天平勝宝8年)です。あの有名な吉備真備公によって作られたといわれています。

本尊が地蔵菩薩なので、地蔵院などと呼ばれていましたが、西暦1730年(享保15年)政応の代に吉備真備の父の圀勝の名にちなんで圀勝寺と改称されたとのことです。

国勝寺から東へ約1.5kmの所に吉備真備を祀った吉備大臣宮があり、近くに吉備真備の銅像もあります。

神遊山圀勝寺の山門

圀勝寺の山門の写真 戴いた甘酒、鯛焼き饅頭、うどんの写真

この写真は国勝寺の南側の山門です。車で来られた人は通りません。

山門の北側にある圀勝寺(国勝寺)の境内では、毎年、4月の第1日曜日に椿祭が開催されています。

地元の住民による椿会というボランティア団体では、この時、無料で 甘酒楽天 や鯛焼き饅頭やうどんを参拝者に振舞っていました。

この写真のような甘酒と鯛焼き饅頭とうどんを頂きながら、ゆったりと、ツバキの花や木々の緑を見るのは最高です。

圀勝寺の本堂

圀勝寺の本堂の写真

この建物が本堂です。本尊は地蔵菩薩です。

この寺が有名になったのは西暦1699年に東三成の谷川という所から、吉備真備の祖母の青銅製骨蔵器(国指定重要文化財)が見つかって、この寺に祀られてからです。この骨蔵器つまり、骨壷は高さが約24cmで、直径が約25cmで重さが約7.6kgあります。

本堂は茅葺きと思われる屋根を覆うように、銅板で更に葺いてありました。とても立派な建物でした。