造山古墳(国内で第4位の規模)
造山古墳は、岡山市の西部の総社市との境付近の田園地帯にあり、この辺り一帯を吉備路と呼んでいます。近くには古代の古墳や遺跡が多く、この古墳は墳丘の長さでは日本で第4位の大きさです。墳丘に立ち入りできる古墳としては日本最大です。
造山古墳の概要と歴史
この写真は、前方後円墳の造山古墳を東側から見たものです。左側が前方部で右側が後円部です。数年前までは、古墳全体に木が茂っていて、外からは古墳かどうか分かりづらかったのですが、最近は木を切り倒して古墳の全体像が見えるようになりました。
造山古墳の墳丘の長さは約350mあり、日本では第4番目の大きさです。後円部の直径は約190m、後円部の高さは約29mあります。前方部の幅は215m、高さは25mあります。前方部の頂が3段の段状になっています。
造山古墳の近くには榊山古墳や千足装飾古墳などの6基の古墳群があります。最近、千足装飾古墳の発掘調査で注目を集めました。この写真のように全体の長さに対して右側の後円部の割合が大きくなっています。
造山古墳へのご案内
所在地 | 岡山県岡山市北区新庄下 |
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見学時間 | 常時 |
閉門日 | 年中無休 |
拝観料 | 無料 |
交通 | 岡山方面から国道180号線の加茂交差点を左折約3km西へ直進 倉敷方面からは、高梁川堤防上の道を総社方面へ、川辺橋を約500m過ぎたら右折、そのまま東へ直進約6km または、岡山道の岡山総社ICから3km車で約10分です。 |
駐車場 | 古墳の東側に駐車場があります(無料) |
地図 | 造山古墳付近の地図 |
造山古墳の南側の前方部の登り口
造山古墳の南側の前方部への上り口です。この上に神社があるので、神社への石段となっています。
総社市の備中国分寺の西にも「つくりやまこふん」と呼ばれる、作山古墳があります。ここよりも規模がずいぶん小さい古墳です。造山古墳は「ぞうざんこふん」と呼び、作山古墳は「さくざんこふん」と区別して呼ぶ場合もあります。
造山古墳の上の神社にあった石棺
前方部の墳丘の頂上にある荒神社の中に石棺がありました。これは現在、 手水鉢楽天 として使われていて、阿蘇の凝灰岩をくりぬいて作られています。この石棺は新庄車塚古墳から運ばれたものらしい。
ここから後円部の方向へ行くと広場のようなものがありますが、この広場は1980年代に来た時には畑になっていました。戦時中に畑として開墾されたものと思われました。
千足装飾古墳
造山古墳の南東約200mに千足装飾古墳があります。造山古墳の陪塚で、長さ約70mの前方後円墳です。石室内に直弧文の刻まれた石障があり、2012年に保存の為に取り出して一般公開されました。
吉備路若駒牧場
造山古墳の西側に隣接して吉備路若駒牧場があります。乗馬体験ができるようです。