吉備津神社(きびつじんじゃ)
吉備津神社の所在地は備前と備中の境の吉備の中山の北西部ですが、吉備津神社は備中側にあります。吉備津彦神社は備前にあります。この周辺には古墳や寺院跡等の遺跡が数多くあります。吉備津神社に祀られている神は大吉備津彦命です。
吉備津神社の由来と歴史
吉備津神社に祀られている神は大吉備津彦命です。鬼の温羅が吉備へ来て悪行を行なったので、朝廷の命によって大吉備津彦命が成敗したといわれています。これが桃太郎伝説の元となっています。
吉備津神社は第10代崇神天皇の時代に、四道将軍として吉備の国に派遣された大吉備津彦命を祭神とし、古来吉備地方の総氏神として崇敬されています。
現在の本殿及び拝殿は、応永32年(1425年)に完成しました。本殿は比翼入母屋造または吉備津造と呼ばれています。独創的様式の大建築で、拝殿と共に国宝に指定されています。
また、延文2年(1357年)再建の南随神門と天文12年(1543年)再建の北随神門は、共に国の重要文化財となっています。鳴釜神事の行なわれる御釜殿は慶長17年(1612年)の建築で岡山県の重要文化財に指定されています。
(現地案内板を一部アレンジしています)
平成16年12月から檜皮葺(ひわだぶき)屋根の葺替え工事を行ないました。
吉備津神社へのご案内
所在地 |
岡山県岡山市吉備津931 |
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開門時間 |
5:00~18:00 |
閉門日 |
年中無休(釜殿拝観、神事は毎週金曜日が休み) |
拝観料 |
無料 (祈祷料は別) |
交通 |
吉備線(JR岡山駅~JR総社駅、単線)吉備津駅から徒歩15分です。 岡山方面から乗ると備前一宮の次の駅です。 |
駐車場 |
有り、無料 |
電話 |
086-287-4111 |
地図 |
岡山市の運動公園から吉備津彦神社、吉備津神社、備中国分寺を通って総社市の総社運動公園までは、吉備路自転車道が整備されています。自転車専用の道路となっている部分も多く、自転車で快適な走行ができます。
早朝の吉備津神社本殿
大吉備津彦命を祀っている備中の国にある吉備津神社です。この写真の本殿は比翼入母屋造(ひよくいりもやづくり)と呼ばれ国宝に指定されています。
御釜殿は上田秋成の「雨月物語」で吉備の鳴釜として紹介され有名です。 吉備津彦命楽天 に退治された温羅(うら)の霊のお告げを釜の鳴り具合で占います。
私は瀬戸内倉敷ツーデーマーチ40kmコース参加の為に、よく吉備の中山の周囲を約10km歩いています。この吉備津神社の境内も毎回通過します。毎年3月の倉敷ツーデーマーチの40kmコースにもなっています。撮影 2004.02.12
本殿と御釜殿等をつなぐ長い回廊
この写真は総延長398mの非常に長い回廊です。本殿と御釜殿等をつないでいます。両下造の本瓦葺です。
吉備津神社の弓道場
朝のウォーキング中に見つけた変な建物。屋根の片側が全くない。何だろうと行って見ると弓道場らしい。右手方向から弓を射るようになっていて、この建物の中が的になっています。撮影 2004.02.26