ホテル浦島(勝浦温泉、忘帰洞、玄武洞)
ホテル浦島は、勝浦湾と熊野灘とに面した半島にあります。ここは半島なのに、ホテルに行くには船に乗って行きます。半島全部がホテル浦島の敷地ではないかと思えるほど、大きなホテルです。
ホテル浦島と港の間を往復する亀の形をした船
観光桟橋へはJR紀伊勝浦駅より徒歩5分で着きます。私たちは観光バスの乗降場から少し歩いて桟橋に行きました。
ホテル浦島へ行くにはこの亀の形をした船(浦島丸)に乗って約5分で着きます。ちょうど竜宮城へ行く気分です。
勝浦港をこの船で横断しますので、観光桟橋から見ると、ちょうど対岸に行く感じです。この日は宿泊客が多く2隻の船でピストン輸送をしていました。
このホテルは陸続きなのにホテルへ通じる道が見当たりませんでした。しかし、ホテルの駐車場には車が何台かありましたので、トンネルでも掘ってあるのでしょうか。(撮影、2010年3月)
ホテル浦島へのご案内
所在地 | 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町1165-2 |
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交通 | JR紀伊勝浦駅下車 車では阪和道南紀田辺ICより国道42号線を207km約5時間、紀勢道紀勢大内山ICより国道42号線を150km約4時間30分 |
電話 | 0735-52-1011 |
地図 | ホテル浦島付近の地図 |
ホテル浦島の全景写真
私たちは今回、宿泊で行きましたが、 日帰り楽天 のコースもあるようです。船に乗って全部の温泉に入れて1,000円です。入浴とカレーバイキングは1,300円です。実際に行かれる場合は営業時間と料金についてよく確認してください。
ホテル浦島と桟橋の写真
ホテルの部屋から見た桟橋方面です。この部屋は3階でしたが、すぐ下は海で、背後は廊下をはさんで、岩の断崖でした。
上の写真を見ると、とても大きなホテルのように見えますが、奥行はあまり無いところもあります。この日は全部屋満室で、宿泊客は約2,000人とのことでした。
部屋に着いたらすぐに非常口を探しました。もし、火災でもあったら逃げられるのか、どちらへ逃げたら良いのかと考えさせられました。背後の岩壁と建物の間を下へ逃げれば良いようでした。
食堂は本館の南の一番大きなレストランパレス「龍宮」でした。他に日昇館や山上館にもレストランがありました。
食事は夕食、朝食共にバイキング料理で好きなものを好きなだけ食べることができました。格安旅行(バス代等全て込みで1泊2日13,900円)なのに大満足です。
ホテル浦島の大洞窟温泉、忘帰洞
本館を東南東の奥へ奥へと行くと大洞窟温泉の「忘帰洞」があります。途中の道は全て屋根があり、土産物店がありました。
忘帰洞温泉は「忘帰洞の湯に浸かれば家に帰るのを忘れてしまうほどの名湯」という意味です。この名前は、大正初期元紀州藩の徳川頼倫公が来遊され「帰るのを忘れるほど」と賞めて名づけられたものです。
温泉の泉質が良いことはもちろんですが、忘帰洞が天然の洞窟なのも風情があっていいものです。この天然の洞窟は、熊野灘の荒波に侵食されてできたものです。間口約25m、奥行約50m、高さ約15mもある巨大なものです。
岩肌はかなりの部分をセメントで固めてありました。また、崩落を防ぐ為か、上からの水滴を防ぐ為か、大きな柱のような、じょうごの形をした物が二箇所にありました。中央で男湯と女湯を仕切ってありました。
泉質は硫黄、ナトリウム、カルシウムを含んだ塩化物泉です。見た目は白く濁った浴槽と、透明なものとがありました(弱アルカリ性低張性高温泉)。温泉水を舐めてみましたが、少し塩辛いようでした。
館内の温泉は全て放流式(かけ流し)温泉で温度も水質もよく管理されているようでした。とにかくここの温泉はお勧めです。
ホテル浦島の磯の湯と洞窟温泉(玄武洞)
本館から北東方向の奥へ行くと日昇館があり、更に奥に行くと、「磯の湯」がありました。シンプルな浴室で、ちょうど共同浴場のような感じでした。その奥に洞窟温泉の「玄武洞」がありました。
忘帰洞より規模は小さいのですが、この玄武洞温泉の方が普通の岩肌のままで私は気に入りました。ホテル浦島に来たら是非入りたいものです。
大自然が創り出した神秘的な温泉というだけあって、その規模と立地はすばらしいものです。洞窟の外は熊野灘の荒海で波の音が響いてきます。ここも中央で男湯と女湯を仕切ってありました。
ホテル浦島のその他の温泉
この他の温泉では「本館」の「滝の湯」(男湯)に私が、「ハマユウの湯」(女湯)には妻が入りました。山上館には「天海の湯」「遙峰の湯」等があるようでしたが、入りませんでした。なぎさ館と「なぎさ元湯」は閉館していました。