吉祥寺から金毘羅神社を経て高滝山へ

高滝山は矢掛町と総社市の堺に位置していて、どちらの市町でも最高峰(標高506m)となっています。矢掛町の羽無地区の吉祥寺の金毘羅天を経由して高滝山へ登り、不動明王や役の行者像などの石仏や巨石群を見て、岩山ルートを経由して羽無方面へ下山しました。

吉祥寺の裏山にある金毘羅神社

吉祥寺の裏山にある金毘羅神社

吉祥寺の東側から裏手に廻ると金毘羅神社への登り口があります。石段と舗装道路の両方があります。約20分登ると金毘羅天の大鳥居と狛犬があります。この広場は駐車場になっていて、十二支の石像群がありました。

長い石段を登るとこの写真の金毘羅天の拝殿が見えます。建物は1712年に建てられた古いもので、拝殿の絵天井は矢掛町の重要文化財に指定されています。

中心の蚊龍絵の周りに花鳥絵216枚が描かれていて、江戸時代中期の狩野素朴の作と伝えられています。普段は非公開で見ることはできません。

撮影 2013年12月7日

吉祥寺(矢掛町羽無)から高滝山へのご案内

所在地 岡山県小田郡矢掛町上高末4050 (美川の羽無地区の吉祥寺)
交通 第三セクター、井原線矢掛駅から北へタクシー(車)で約10km、約25分で吉祥寺に着く。吉祥寺の裏手から徒歩で金毘羅神社を経て高滝山へ。
電話 矢掛町総務企画課 0866-82-1010
地図 吉祥寺(矢掛町羽無)と高滝山付近の地図

矢掛の街から美山川(小田川の支流)に沿って北上すると、鬼ケ岳ダムの少し手前で、美山川の支流に沿って右折します。渓流沿いの人家の無い細い山道をしばらく行くと、忽然と開けた山里が出現します。そこが羽無(はなし)地区です。

吉祥寺は永享11年(1439年)に創設された曹洞宗のお寺で、歴史のある古いものです。

高滝山の頂上と三角点

高滝山の頂上と三角点

金毘羅宮の裏手の簡易舗装の道を東側に少し下った所に高滝山への登山道があります。北東方向に少し進むと鞍部に出ます。道標に従って北の小尾根に進みます。

途中、何度か分岐点がありますが、案内板に従って行くと道に迷うことはないと思います。登り降りが何度かあり、30分程度で高滝山の頂上(標高506m)に到着しました。高滝山は矢掛町でも総社市でも最高峰となっています。

私は スマートフォン楽天 のGPSで確認しながら登りましたが、何も持っていなくても迷うことはないでしょう。

南北に長い高滝山の山頂付近は樹木に覆われていて展望は良いとは言えません。

太郎岩や八畳岩の付近の巨石群

太郎岩や八畳岩の付近の巨石群

頂上から北へ少し進むと不動明王や役の行者像などの石仏や巨石群があります。途中に総社方面に降りる木野山ルートへの道があります。

石像の所から更に北に岩山ルートを進むと、太郎岩や八畳岩などのある見晴らしの良い所に出ます。このようなとてつもなく大きな岩がごろごろしています。

この近くの八畳岩の下の回り込んだ所に岩を直接彫った磨崖仏があるそうですが、見落としてしまいました。

次郎岩

次郎岩

更に北に進むと次郎岩があります。とにかくこの辺りは巨石群だらけです。一人で登山をすると怖いような寂しいところです。できれば2人から数人以上で登った方が安心でしょう。

男岩

男岩

次郎岩から更に北に5分程進むと縦に長い男岩に到着します。この岩にはしめ飾り(注連縄)が掛けてありました。高さが数メートルはありそうで、どのようにして注連縄を巻いたのか興味のあるところでした。

更に北に進んで蛇岩を見てから行くと、右に総社方面への分岐路があります。妙見宮を経由する妙見ルートです。

更に少し北へ進むと、次第に左に(西に)方向を変えて急な坂道を降りて行きます。急坂にはロープが何箇所にも設置されています。

しばらく西に進むとT字路になった峠に出ます。右に行くとやすらぎの滝を通って総社方面へ行けますが、私達は左に進んで羽無地区に戻りました。休憩も含めて全行程で約3時間掛かりました。