倉敷の鶴形山と阿智神社
倉敷美観地区の北東方向に、うっそうとした木々に囲まれた小高い丘のような山(海抜約40m)があります。これが鶴形山でその中に阿智神社と鶴形山公園があります。
倉敷駅の南口を出て南へ歩いて約10分程行くと、倉敷美観地区の入口に着きます。その辺りから東に倉敷美観地区として伝統的建造物群保存地区や伝統美観保存地区があります。
鶴形山と阿智神社へのご案内
所在地 |
岡山県倉敷市本町12-1 |
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交通 |
JR山陽本線「倉敷駅」下車、南東へ徒歩約10分 山陽自動車道 倉敷インターチェンジから車で約10分 |
駐車場 |
山頂と東側の車道沿いに約20台可能ですが、駐車場は少ない感じでした |
電話 |
086-425-4898 阿智神社 |
地図 | 倉敷の阿智神社付近の地図 |
鶴形山にある阿智神社の随神門
この写真は阿智神社の随神門とその南の石段です。南側から登ると中央にあります。
朝鮮半島から渡ってきた漢の霊帝の曾孫の阿知使主(あちのおみ)の一族は製鉄や機織や土木の技術をもって吉備の国の繁栄をもたらし、そして、鶴形山に日本最古の蓬莱様式の古代庭園を造ったと伝えられています。
祭神の宗像三女神は皇祖神と天照皇大神と素盞鳴尊の娘神です。その他に応神天皇など約三十柱の神々をお祀りしているそうです。
また鶴形山には神々を祀っている磐坐(いわくら)と呼ばれる巨石群がたくさんあります。撮影日 2013.08.11
阿智神社の拝殿
ここが鶴形山のほぼ頂上にある 拝殿楽天 です。ここのしめ縄はかなり太く三本で作られています。しめ飾りには紙で作られた物2個と、藁で作られた物3個で構成されていました。毎年12月に新しく取り替えられるそうです。
この奥にある本殿は1620年頃に建てられたと言われています。
鶴形山には、他に妙見宮も祀っています。鶴形山は別名、妙見山とも呼ばれているのはこれに由来しています。
阿智神社の絵馬殿と巨木群
鶴形山の頂上の阿智神社の拝殿の西には絵馬殿があります。この写真では左端の建物です。ここに算数の問題が奉納されていました。また、この問題を解いた9歳の子供のことが書いてありました。
阿智神社の境内には沢山の巨木があります。木の種類は主に楠の木だと思います。その他に、岡山県の天然記念物になっている「阿知の藤」は、アケボノフジという珍種だそうです。根回り約1.5m、根元の周囲約2.2mで、20m四方に枝を広げています。
私が鶴形山に登ったのは、8月の暑い盛りでしたが、うっそうとした境内の巨木に日光が遮られて、周辺の美観地区より涼しく感じました。小高い山の上で風があったので一層涼しく感じたのかも知れません。
秋季例大祭と御神幸
10月の第3土日曜日に、神への感謝の祭りとして、神輿に御神霊を遷して氏子地区を巡幸する御神幸があります。三女神の舞や子供神楽や天領太鼓などは見応えがあります。
この写真のように日曜日の御神幸は総勢約250名の時代行列が街中を歩きます。じじばばの面を付けた「素隠居」が健康を祈って氏子や見物人の頭を叩いて回るのは有名です。(この写真の右端)
2010年10月17日、「ゆめのさんぽみち」の板野さん撮影