修理技術情報掲示板過去ログ159

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(2775)三菱電機インバータエアコン MSZ-G285

投稿者:むっちゃん

13年前の三菱電機製インバータエアコン MUZ-G285(外機)、MSZ-G285(内機)についてアドバイスを頂ければと思い投稿させて頂きます。基本的に夏場だけの使用で、昨年の夏までは元気に動作しておりましたが、先日(珍しく)暖房運転をしてみました所、下記の不具合が出ています。

◆症状1◆(1月12日)
コンプレッサーが運転し、最初は暖かい風が出ますが1分程でコンプレッサーの運転が数分で止まってしまい、その後は3分おきに30秒程コンデンサファンは回るのですが、コンプレサーは運転しません。

この時、外機のモニタLEDは2回点滅(過電流保護)していました。GTRは各アームとも生きていましたので、外機制御基板の電解コンデンサを総交換し、半田割れも補修しました。

◆症状2◆(1月12日)
制御基板の電解コンデンサ交換後に暖房運転をすると、暖房運転が継続する様になりましたが、3分程で分電盤のブレーカ(20A)がトリップしました。再現性があり計3回トリップしました。

◆症状3◆(1月17日)
ブレーカトリップの原因を探る為、外機の交流ラインに直流CTを入れ、交流電流を測ると共に、GTRマイナス(N)相のシャント抵抗(0.1Ω)端の電圧を測りました。

この日は何故かブレーカのトリップは発生せず、暖房運転が継続しました。画像のPWM波形(CRTの中央が0V点で5A/DIV)交流波形が電流(5A/DIV)です。

◆症状4◆(1月17日)
暖房は継続するのですが、外機モニタLEDが3回点滅(吐出温度保護)するので、運転を停止してサーミスタの抵抗値を測ると、吐出温度用サーミスタ・・55kΩ(異様に高いと判断)
霜取サーミスタ・・14kΩ(10kΩ/25℃の品なら正常と判断)でした。

◆症状5◆(1月18日)
通電前の冷えた状態(約7℃)でのサーミスタ抵抗を測ると、吐出温度用サーミスタ・・500kΩ(やはり異様に高い)霜取サーミスタ・・24kΩ(10kΩ/25℃の品なら正常と判断)でした。

吐出温度用サーミスタの抵抗値が明らかに高いので、手持ちのサーミスタと交換しました。交換に当たっては、霜取サーミスタと同等の定数(10kΩ/25℃)である事を室温&氷温(冷凍庫)で確認し、
従来の霜取サーミスタ→吐出温度用サーミスタ
手元のサーミスタ→従来の霜取サーミスタ
に取り付け、配線(入れ替え)を行いました。

しかしながら、外機のLEDが6回点滅(ショートサイクル異常)したり、3回点滅(吐出温度保護)したりで、暖房運転が出来ません。この様に毎日症状が変わり(17日の様に故障サーミスタを除いて良い時もある)頭を痛めています。

尚、吐出温度用サーミスタと霜取サーミスタは外形5.5mm・長さ30mmの銅パイプ製でしたので、(1機種内に異なるサーミスタ定数は使用しないと考え)同じサーミスタ(10kΩ/25℃)と判断しましたが、如何でしょうか?長文ですいませんが、何かアドバイスを頂ければ幸いです。

(Res:2775)Re:三菱電機インバータエアコン MSZ-G285

投稿者:むっちゃん

画像サイズを修正し、再投稿します。

(Res:2775)Re:三菱電機インバータエアコン MSZ-G285

投稿者:dai

的確なアドバイスはできませんが、サーミスターの抵抗値は個々に全て違うと思った方が良いと思います。あるメーカーのある機種では同じ温度でも全てのサーミスターの抵抗値が違っていました。500kΩだから異常ということは言えません。

(Res:2775)Re:三菱電機インバータエアコン MSZ-G285

投稿者:むっちゃん

販売店を通して、吐出温度用サーミスタを購入する事にします。入手しましたら、皆様の後学の為に値を書かせて頂きます。

(Res:2775)Re:三菱電機インバータエアコン MSZ-G285

投稿者:PPP

すみません、管理人さんの言うとおりです。全部同じサーミスタを使うメーカーもあれば、部位によって違うサーミスタを使っているメーカーもあります。

ダイキンは吐出のみ他の部位と違うサーミスタを使用しています。ナショナルのパッケージエアコンも同様です。サーミスタが原因でエラーが出る場合の抵抗値は大抵オープンかショートの場合です。

ですからサーミスタを交換後違うエラー(吐出管異常)が出たということは吐出サーミスタに異常はなかったのでしょう。まず、基板に100Vかかっているのを確認し異常がなければパワトラのUVWと+とーで導通のチェックをして、異常がなければインバーター基板を交換しましょう。パワトラに異常があれば基板とパワトラを同時交換しましょう。

(Res:2775)Re:三菱電機インバータエアコン MSZ-G285

投稿者:PPP

メーカーに問い合わせましたがやはり吐出と外気サーミスタの抵抗値は違うそうです。あとはコンプをパワトラから外してブレーカーが落ちるかどうかですね。

(Res:2775)Re:三菱電機インバータエアコン MSZ-G285

投稿者:むっちゃん

PPPさん、初めまして。アドバイスありがとうございます。私の中では常温で100kΩのサーミスタは存在しなかっったので、早合点してしましました。

パワトラ(GTR)は生きていますのでアーム短絡はありませんし、内蔵のフライホイールダイオードも生きています。各アームのベースドライブ信号も(逆バイアスを含めて)正常です。各相の上下アームドライブは(非絶縁のオシロしか持っていませんので)フォトカプラの1次側での計測ですが、デッドバンドを含めて正常でした。

ブレーカが落ちたのは1月12日のみで、その後は落ちません。サーミスタを手配済みですので、入荷後に組み付けて再挑戦します。基板Assyにパワトラ(GTR)のファストン端子が半田付けされていますので、基板を注文するとパワトラも付いて来ると思います。

この機種の外機制御基板は両面基板ですが、スルホールが無くジャンパー線で表裏を接続してあります。制御はオリジナルのHICで行っています。

補助電源のDC/DCコンバータはRCC方式で正常に動作している事を確認済みです。基板Assy交換は最終手段と考えていますので、もう一度半田クラック等を確認してから、サーミスタI/F回路を回路図に書き出して調べてみたいと思います。

次の記事へ続く