エアコン一般修理技術情報
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[438] エアコンのガス補充について
投稿者:taka
エアコンのガス補充についてお伺いします。冷暖房ともに効きが悪くガス不足のようです。(冷房時に霜が付きます。)友人がゲージマニホールドとガスを持っているので道具と材料は確保できたのですが補充のやり方がわかりません。
友人も亡くなったお父さんの物なのでやり方がわからないそうです。聞くとそんなに難しくないようでしたので何とかやりたいのですが教えていただけないでしょうか。
[Res: 438] Re: エアコンのガスチャージ方法
投稿者:dai
冬の間のエアコンのガスチャージは出来ないことはありませんが、エアコンの動作を理解していないと難しい場合があります。
■エアコンのガスチャージ方法
エアコンのガスの追加補充は基本的には出来ない事になっています。特にインバータエアコンはガスの量が大変シビアなので、追加補充ではちゃんと入ったかどうかの判定が難しいのです。また新冷媒のエアコンではガス漏れの場合は2種類のガスの混合比が変化していますので、追加は出来ません。
基本的にはガスを全て抜いてガスの量を量りながら規定量だけ入れます。
運転は冷房で行ないます。冬の間は冷房運転させるのが困難な機種もあり、難しい事の一因にもなっています。冷房運転の仕方は過去ログNo.47を参照して下さい。
ボンベを100g以下の単位まで計量可能な量りの上に乗せて重量を量りながら、ゲージマニホールドの真ん中のホースをボンベに接続します。次に低圧又は高圧側のホースを太い方のパイプのサービスポートに接続します。この前にボンベとマニホールドのバルブを少し開けてホースの中の空気を追い出しておきます。
冷房運転しながらバルブを操作して規定量だけガスを入れます。冬の間はガスボンベが冷えてきてガスがなかなか入って行きません。これも冬の間のガスチャージが難しい原因のひとつです。その時はボンベをぬるま湯で温めてやります。直接火で温めてはいけません。
暖房運転でやる方法もありますが操作が難しく、エアコンの動作を理解していないと難しいと思います。逆に理解していれば言わなくてもやり方は解るでしょう。
最近の新冷媒ガスは気体で入れないでボンベを逆さまにして必ず液体で入れます。これは2種類の混合ガスの為、気体では混合比が変わる為です。
[Res: 438] Re: エアコンのガス補充について
投稿者:taka
レスありがとうございます。早速作業したいと思います。ちなみにガス圧はどのくらいになっていれば正常値でしょうか?
[Res: 442] Re^2: エアコンのガス補充について
投稿者:dai
ガス圧は参考になりません。ガス圧だけでガスを入れたら多過ぎたり少な過ぎたりします。機種にも寄りますし、気温にも左右されます。運転状態でも変わります。冷房と暖房では全く違います。ガスの種類でも違います。
インバータエアコンでない機種で真夏の暑い時で、R22のガスの時で太いパイプ側で0.5MPa~0.6MPa位です。でもあまり参考になりません。
[46] 100Vエアコンに200Vかけてしまった
投稿者:dai
■症状
バシッという音がして、全く動かなくなった。
■修理方法
室内機のヒューズとバリスタ(ZNR)を交換する。応急的にすぐにでも運転したい時は、バリスタを取り外して、ヒューズだけ交換する。後日正規のZNRバリスタ(180~220V位、普通AC140Vの約1.4倍の波高値で200Vのがよくついている)を取り付ける。バリスタがないと200V印加した時保護されないので注意すること。
[Res: 46] Re: 100Vエアコンに200Vかけてしまった
投稿者:HELP ME!
エアコンの移設工事を行ったときにコンセントを間違えてしまい、まさにこの症状で壊してしまいました。音と共に煙が出てきてしまいました(涙)
古い型式で(三菱製)基盤を取り出してヒューズを探したのですがそれらしきものが無く保護回路パターン(2A)というものが切れておりその横にあるバリスタらしき部品が真っ黒にこげておりました。(バリスタらしき部品にはゴムカバーが付いていましたがこれで良いでしょうか?)
この場合、このバリスタを取り外してショートして保護回路パターンをショートさせて復帰させてやれば良いでしょうか?
何分、機械音痴(工作は得意なのですが知識が無いので)なのですがどうしても復活させたいので何かわかることがございましたらお教えお願い申し上げます。
[Res: 190] Re^2: 100Vエアコンに200Vかけてしまった
投稿者:dai
> まさにこの症状で壊してしまいました。音と共に煙が出てきてしまいました(涙)
> この場合、このバリスタを取り外してショートして保護回路パターンを
> ショートさせて復帰させてやれば良いでしょうか?
バリスタは取り外すだけです。パターンはとりあえずはショートすれば動くはずです。今度同じことをやったらそのままでは保護されませんが。
[Res: 192] Re^3: 100Vエアコンに200Vかけてしまった
投稿者:HELP ME!
早速のご回答、本当にありがとうございます。
先ほど保護回路部分のみショートさせて通電テストしたところやはりまたバリスタ部分から火花と煙を噴いてしまいました。(テストの際、回路部分を取り外して室外機など接続せずにこの裸の状態で100V通電したのですがブロアモーター、フィン関係の配線は全て配線した上で通電しないとまずいでしょうか?)
バリスタは取り外さないといけないのですね。早まってしまいました。もう一度、バリスタ・保護回路部分をショートさせて修復してみます。
何分古い機種なのですが訳あって使いたいので・・・10年前の機種なので修理も無理そうですので何とか自力で頑張りたいと思います。アドバイス本当にありがとうございます。
[Res: 194] Re^4: 100Vエアコンに200Vかけてしまった
投稿者:HELP ME!
先ほどのレス読み間違えておりました。申し訳ございません。今、バリスタを取り外し通電テスト=OKでした。これでとりあえず動作するようになりました(助かりました)
近くバリスタとヒューズ加工で修復しようと思います。本当にありがとうございました。
[Res: 196] Re^5: 100Vエアコンに200Vかけてしまった
投稿者:HELP ME!
何度もスイマセン。また教えていただきたいのですが、この「バリスタ」なるものを施工せずに使い続けた場合問題になるのは200V使用時や雷などの影響だけと考えてよかったでしょうか?
回路を見ている限りバリスタに負荷がかかったときに保護ラインが切断されて電源が投入されないようなのですが、現在のバリスタ無し&保護ラインをショートで実際に問題がなければこのまま使おうと思っています。
雷以外にもヒューズやバリスタは絶対に必要なパーツと考えるべきでしょうか?(シロウトですので意味不明な発言をしているかもしれませんがお許し下さい)
[Res: 197] Re^6: 100Vエアコンに200Vかけてしまった
投稿者:dai
> 問題になるのは200V使用時や雷などの影響だけと考えてよかったでしょうか?
その通りと考えて良いと思います。バリスタとヒューズに相当するものは、電源の端子に過電圧がかかった時、バリスタは壊れてショートし、ヒューズを切る動作をするものです。
雷よりも主には間違って200Vに繋いでしまったとか、単相3線式の中性線のオープン等で過電圧がかかって壊れるのを防止する為です。したがってそんなことはめったにないので、またあって壊れても諦められるのなら直さなくても良いと思います。
[39] エアコンのリモコンが動作しない時
投稿者:dai
■機種
ナショナルの CS-G25V CS-G28V 等のリモコンが二つに折れるタイプ
■症状
リモコンで全く動作しない。本体では応急運転できる。
■修理方法
リモコン送信機を交換する。リモコンの折れる部分で、フィルム状の線が切れるらしい。新しいリモコンは、折れないタイプに変更されています。
[Res: 39] Re: エアコンのリモコンが動作しない時
投稿者:dai
■機種
ワイヤレスリモコンの機種
■症状
電池を替えたら動作しなくなった、それまでは何とか動作していた。
■修理方法
電池を替えた後、リセットスイッチがある物は、リセットスイッチを押す。小さいドラバーの先でショートする機種もある。
リセットしなくても、電池を外した時、リモコンのボタンを数回押して、コンデンサに溜まった電気を完全に放電させてやっても良い。
[Res: 40] Re^2: エアコンのリモコンが動作しない時
投稿者:dai
■機種
ワイヤレスリモコンの機種
■症状
電池の消耗が速い。
■対処方法
時計表示のあるものは時計を合わせないで時計表示が点滅状態では、電池の消耗が速いものがあるので時計を合わせて下さい。
リモコンも一種のコンピュータです。ちょっとした事で異常動作になり、電池が知らないうちに急に消耗する事があります。長く使わない時は、電池を外しておきましょう。電池から液漏れしてリモコンが壊れてしまう事がよくあります。
[94] コロナエアコンCS-185D電源入らず
投稿者:dai
■症状
ワイヤードリモコンの電源ボタンを押しても電源が入らない。
■修理方法
ワイヤードリモコンの機種は一般にスイッチの接触不良が大変多いようです。基板に金メッキがしてあればティッシュペーパーで拭くだけで直ります。スライドスイッチの接触不良は何回かスライドさせれば直ってしまう物が多いようです。
[60] エアコンのエアパージ方法
投稿者:dai
■セパレート型エアコンを取り付けた時、配管内と室内機の中の空気を追い出す方法
■真空ポンプ方式(環境破壊を防ぐ為、この方式を推奨します)
配管のバルブを緩める前に、サービスポートに真空ポンプを接続して配管内と室内機の中の空気を抜きます。
空気を抜くだけなので、高真空にする必要はありません。終ったら真空ポンプを外してバルブを開けます。
■外部のボンベガスで追い出す方式
サービスポート(三方弁で通常太い方のパイプ側)にボンベを接続してガスを注入しながら、反対側のパイプ(二方弁で通常細い方)のフレアナットを緩めて空気を追い出します。
取り付けの時、あらかじめこのパイプのフレアナットは締めずにおくと、締めたり緩めたりしなくて良い。何度もするとガス漏れの原因になります。
■内部のガスで追い出す方式(移設のたびにこれをやるとガスが減ります。)
エアコンを取り付けてから、バルブを開ける時、サービスポートのついていない方(二方弁で通常細い方)のバルブに六角レンチを差し込み、90度バルブを開けて約6秒でバルブを閉める。
サービスポートのムシを六角レンチ等で押して空気を全部放出する。
その後両方のバルブを開ける。
メーカーと機種によってはこの方法と少し違うかも知れませんが、たいした違いはないと思います。
[47] エアコンの取り外し方法(ポンプダウン)
投稿者:dai
■エアコンを取り外す時、ガスを抜かない為に、室外機にガスを回収します。その一般的方法を紹介します。
■手順
1:室外機の細いパイプ側のバルブを閉めます。(6角レンチ等で)
2:エアコンを冷房運転にします。*注
3:太いパイプの方に付いてるサービスポートの圧力が、0.1MPa(1kgf/cm^2)以下になったら(約1分間)太いパイプ側のバルブを閉めます。真空になるまでする必要はありません。真空にするとパイプの中に空気が入ってよくありません。(圧力計がない時は、コンプレッサの運転時間を45秒程度にします。長くし過ぎるとコンプレッサーが壊れる事があります)
4:パイプを取り外します。ゴミ、水等が入らないようにパイプと本体側にテープを巻きます。
■*注
機種によっては試運転スイッチを入れます。
寒い時期には冷房運転できない機種があります。その時は、室内機の室温センサー(サーミスタ)をドライヤ等で温めてやります。
[Res: 47] 冷房運転できない時(ポンプダウン)
投稿者:dai
■エアコンを取り外す時、どうしても冷房運転できないことがあります。その時の私の考えた方法を紹介します。但しこの方法は不正規な方法なので、それによって機器が故障しても私は何の責任も負いません。自己の責任において行なってください。
■手順
1:室外機の太いパイプ側のバルブを閉めます。(6角レンチ等で)
2:エアコンを暖房運転にします。
3:サービスポートの圧力が、あまり下がらないかも知れません。約5分で細いパイプ側のバルブを閉めます。少し長めに運転してください。
4:パイプを取り外します。ゴミ、水等が入らないようにパイプと本体側にテープを巻きます。
■コメント
この方法で問題なく冷媒ガスは回収できるようです。ほんの少し漏れますが。