単管パイプを使ったベランダ用アルミテラスの製作

一般的な住宅では2Fのベランダにアルミテラスを設置することがよくありますが、セキスイハイムではベランダに屋根を設置しないようにとの事でした。それは壁の内部構造がよくわからないと、強度的に問題があるからです。私は単管パイプを使ってベランダに置く構造の屋根をDIYで製作してみました。

外から見たベランダ用アルミテラスと単管パイプの枠

外から見たベランダ用アルミテラスと単管の枠

この写真が、ほぼ完成したベランダのテラス屋根を下から見たものです。自分で構造を考えて自分で(DIYで)製作してみました。

屋根の大きさは約3.8mx1.5mで、アルミテラスの中古の屋根だけを使いました。これを既存のセキスイハイムのニュードマーニのベランダの屋根の下に設置する為に、足場用の単管パイプで屋根を支持する枠を作りました。

既存の建物には一切傷を付けず(どこにも接続せず)に、軽量単管パイプの枠はベランダに置く構造としました。

ベランダの内側から見た屋根と単管パイプの枠

ベランダの内側から見た屋根と単管の枠

ベランダの内側から見た、製作途中の単管の枠とアルミ製の屋根枠です。屋根のポリカを張り中です。

ベランダの床材はカラー鉄板で、その上にはプラスチック製の人工芝が敷いてありました。この上に直接単管パイプを置いていますので、外側に少し傾斜が付いています。

この為、単管パイプ製の枠の柱は垂直ではなく、少し外側に傾いています。

屋根材にはブロンズ色のポリカーボネート製の5尺の波板を7枚使いました。波板止めのフックにはステンレス製の22mmの物を44個使いました。

ベランダに置いている単管パイプの枠とアルミテラスの屋根

ベランダに置いている単管の枠とアルミテラスの屋根

この写真では、ベランダの床に直接置いている 単管パイプ楽天 がよくわかると思います。つまり、全体の重量はベランダ全体に均等に掛かるようになっています。

単管の接続金具は見栄えの良い物を使いました。この為、金額が少し張りましたがうまく出来たと思います。

筋交いは1mの単管を4本使いました。やはり、これを入れないとグラグラします。筋交いは、ベランダを使う時の邪魔にならないようにすると共に、強度は問題のないようにしました。

最低限の材料で最大の強度を出すように考えて構造を決めました。単管と金具の重さは約100kgあります。これに屋根の重さが掛かります。

アルミ製の屋根用の垂木を固定するには、垂木取付金具を使って4mmのタッピングビスで取り付けました。

単管パイプの切断にはディスクグラインダーと金属切断用の刃を使用しました。柱部分は2mのパイプをそのまま使いました。サビを少しでも防ぐ為に、単管パイプは灰色の水性塗料で簡単に塗装をしました。

雨樋(トイ)について

雨樋を付けないと、2Fの屋根から1Fの屋根又は地上へ雨垂れ水が落ちます。屋根に水が落ちると飛び散ったり、大きな音がしたりします。

雨樋を付けるのが良いのですが、私は簡単な鎖をつけてみました。雨垂れの音と水の飛び散りはほとんど問題が無くなりました。ちゃんと工事をするのなら、やはり、正式な雨樋を取り付けてください。

単管パイプを使ったテラス屋根の利点

第一の利点は、ベランダに置く構造なので建物には一切傷を付けない事です。アパートなどの借りた家などにも応用ができそうです。

他の利点として、組立て分解が簡単です。また、もし不要になったり飽きたりしたら、分解して単管パイプや接続金具などは再利用も可能です。仮設の建物などにも良いかも知れません。

この屋根があれば、常時洗濯物を干すことができ、雨が降っても濡れることがありません。かなり雨が吹き降りしても、窓から雨が入ることもないでしょう。

注意事項

もし、真似をされる場合は、ベランダに置くだけの屋根なので、全体が動いても問題のないようにしてください。動かないように当てをするとか、強固な物に縛るとか、キッチリの寸法に作るとかして台風の時に落ちたり倒れたりしないように注意してください。

ポリカーボネートの5尺の波板の寸法は1515mmの物と1520mmの物があるようです。今回工事してみて、波板がはまり難いなと思ったら1520mmの長さの物でした。5mm短く切ったらキッチリと収まりました。