市販のアルミテラスやカーポートの組み立て方

アルミテラスやカーポートを作りたい時、一般的には業者に依頼する場合が多いようです。自分でやってみると、思ったほど難しくはありません。経験を積むと次のステップに進むことができます。アルミテラスやカーポートを自分で組み立てる時の参考になりましたら幸いです。

アルミテラスやカーポートを購入する

アルミテラスやカーポートは、ホームセンターやインターネットの通販で売っています。まず、どのような物を作りたいのかの構想を練ります。敷地の広さや建物との関係を考えて、間口や長さ(奥行き)や高さを決めます。

次に、形や材質を予算と見比べながら選びます。そして、自分で施工できそうかよく考えてから注文します。本体以外に必要な 工具楽天 やコーキング等の消耗品を用意しておきます。

アルミテラスやカーポートの組み立て方

ここでは、アルミテラスを組み立てる場合について説明します。カーポートもほぼ同様に組み立てることができます。私は今回、アルミテラスの1.5間の物と、2.5間の物を連棟して組立て設置しました。

まず、組立説明書をざっと読んで大体の工事の内容を把握します。次に実際の建物との関係を寸法を測りながら確認します。施工説明書通りにいかないこともあります。改造が必要なこともあります。どのように工事を進めていくかを検討します。

アルミテラスとカーポートの完成写真

私が組み立てたテラスとカーポートの写真

この写真の手前が完成したアルミテラスです。間口約7.2m、奥行約1.8m、高さ約2.8mあります。

玄関から出た所に身障者用のスロープと手すりがあります。また、居間の前には大きな庭石があります。この関係で柱の位置を大幅に変更しています。

写真の左手奥には、自分で設置したアルミのカーポートがあります。これは入口が2.7m、奥行4.8mの片屋根の一般的なものです。

垂木掛けの取付け

まず、建物に垂木掛けを取付けます。建物が木造の場合は、建物の柱等の丈夫な木にΦ6X50のコーチスクリューで取付けます。建物が軽量鉄骨の場合は、鉄骨にドリルで穴を開けて、タップビス等で垂木掛けを取付けます。十分な強度のある所に取り付けてください。建物と垂木掛けの間にはコーキング処理をしてください。

柱の取付け、基礎コンクリート

次に、柱の位置を決めます。垂木掛けの位置から、柱の位置は自動的に決まってきます。柱の位置を間違えると屋根が平行四辺形になったり、柱が斜めになったりしますので、慎重に位置決めをします。特に建物から正確に直角の線を引く必要があります。

樋の水の排水を考えて、どちらの方向を低くするかを決めます。これによって柱の埋め込み寸法が変わってきます。場合によっては、垂木掛けの傾きも変わってきます。

位置が決まったら、柱を埋め込む為に、縦横30cm深さ50cm程度の穴を掘ります。底に割栗石を敷き詰めて、その上にコンクリートを打ちますが、コンクリートは施工完了後に打った方が良いと思います。先にコンクリートを打ってしまうと、寸法間違いの場合や、施工の精度を確保できません。

柱には必ずアンカー棒を取り付けてください。これを取付けなかったり、コンクリート打ちをしなかった場合は、簡単に柱が抜けてしまいます。

妻垂木の取付け、前枠の取付け、垂木の取付

柱と垂木掛けに、両側の妻垂木を取付けます。その後、前枠(前面の樋になる部分)を取付けます。前枠を取り付けたら、各垂木を取付けます。垂木には方向性がありますので注意します。

ボルトナットの本締めは屋根の角度調整後に行ないますが、あまり強く締め付けないようにします。強く締め付けると、アルミが変形します。変形し始めたら締め付けをやめます。

野縁の取付け、側枠の取付け

垂木に波板を取り付ける為の野縁を取付けます。これには方向性があります。手前(下側)に波板を取付けるフック部分が来るようにします。

次に、野縁の端に側枠を取り付ける為の補強金具を取付けます。側枠を垂木掛けと前枠と、先程の補強金具に取付けます。

波板の取付け

ポリカーボネート製の波板を端から張っていきますが、この波板には表と裏があります。太陽の光が当たる面には表示がありますので、上下の向きを合わせてテラス屋根のレールに差し込んでください。このレールに差し込むにはちょっとコツがいります。

フックの下穴は刃の寸法がΦ5mm位の穴をドリルで開けてから、フックを取り付けていきます。フックの取り付け間隔は約20cmにします。

波板と波板のつなぎ目の重ね合わせは、今回は1山半または、2山半にします。これは、説明書に書いてあります。できれば、重ね合せは多い方が良いと思います。この場合は波板の数が増えます。

フックはステンレス製の22mmの物を使った方が良いと思います。強度と持ちが格段に違います。私は付属のプラスチック製の物は使いませんでした。

連棟する場合の組み立て方と注意

連棟する場合は、連棟用の部品を別途購入する必要があります。私は特に連棟用の部品は使わずに連棟しました。一部の部品は無いと組み立てができませんので、ホームセンターで買って来ます。前枠のつなぎ目部分には樋の部分にコーキングをします。

連棟する場合は、柱の数と位置が違ってきますので注意が必要です。また、前枠の樋の部分の連棟部品があります。この部品を使わない場合は、樋(とい)を別に外付けするとかの工夫が必要です。

改造する場合の注意事項

地形の関係で、図面通りに組み立てられない場合は改造するしかありません。柱の位置を変えるとか、アルミテラスの高さや屋根の勾配を変えたりします。柱の埋め込み寸法を変えたり、取付け方法そのものを変える場合もあります。