パスポート用写真の撮影と印刷の仕方

旅券(パスポート)用の写真は、証明写真を撮影する機械や写真屋さんで撮影するのが普通ですが、デジカメとプリンターとパソコンがあれば自分で(DIYで)も作ることができます。

パスポートとは

旅券楽天 (パスポート)は、外国に渡航する際に日本国政府があなたの国籍や身分を公証し、また安全な旅行ができるよう外国政府に保護と援助を要請する公文書です。旅券の種類には10年間有効のものと5年間有効のものの2種類があります。

パスポート申請に必要な書類

パスポートの申請に必要な書類は次のものですが、個々のケースで違う場合がありますので、よく確認してください。

一般旅券発給申請書(10年用・5年用)1通
10年用か5年用のどちらか
戸籍抄本又は謄本(発行の日から6カ月以内のもの)1通
有効期間内に新しい旅券に切り替える場合、前回旅券から氏名、本籍の都道府県名に変更がない場合は省略できます。同一戸籍内の2名以上の方が同時に申請する場合は戸籍謄本を1通提出とすることができます。
写真(6ヶ月以内に撮影されたもの)1枚
申請者のみが撮影されたもので下図の寸法(単位 mm)を満たしているもの(顔の寸法は,頭頂から顎まで。頭髪のボリュームが大きい場合には「両目の中心から頭頂までの距離」は「両目の中心から顎までの距離」と等しいとみなしてトリミングしてください)縁なしで正面、無帽、無背景のもの。白黒写真でもOKです。
受付できない写真は次のようなものです。不鮮明なものや影があるもの、背景の色がきつく人物を特定しづらいもの、メガネの場合レンズの色が濃いものや、フレーム・光の反射等で目の一部がかくれているもの、頭髪やヘアバンド、スカーフなどで顔の一部がかくれているもの、平常の風貌と著しく異なるもの、パソコン等で加工したもの、印画紙が薄いもの、シール付きのもの等
申請者本人を確認できる書類
運転免許証のような写真の付いた公的証明書等
前回発行の旅券
前回のパスポートがあれば持参する

パスポート等にも使える証明用写真の撮影

パスポート用写真の規格

パスポートにも使えるように顔と上半身をデジカメで撮影します。パスポート用の写真は、この図のように顔が主体となっています。そして顔の大きさとスペースが決められています。単位はmmです。

運転免許証や各種免許の申請にも使えるように普通は胸から上が入るように撮影します。背景は証明写真では無地の方が良いので、普通は白い壁か白い紙を背景に使います。

私は白い壁の部屋で撮影しましたが、あまり模様の無い、白色か灰色系の壁紙でも問題ないでしょう。

ストロボを使うと後ろに影が出ることがありますので、できるだけストロボを使わないで撮影します。全体の照明を明るくして、電気スタンドのような補助照明を使ったり、写真屋さんが使うような銀レフや、白い紙に光を反射させて後の影を消してやります。

表情は笑ったり、怒ったりしていない、普通の真面目な表情のものを撮影してください。三脚とセルフタイマーを使うと一人でも撮影できます。

Windowsの標準機能で印刷する方法

Windowsのエクスプローラーで必要な画像をクリックして選んでおきます。次に印刷をクリックして画像の印刷画面にします。

プリンターを選び、用紙サイズはA4等、品質は写真を選びます。用紙の種類は写真用紙を選びます。当然用紙は写真用の光沢紙を使います。この選定を間違えると綺麗に印刷することができません。

次に、1枚の紙に何枚の写真を印刷するか設定します。私はA4の紙に9枚印刷するように定期券サイズを選びました。次に、各画像の部数の設定をしてから、テスト印刷してみます。

パスポート用に顔の大きさを調整します

印刷された写真の顔の大きさを測定してみます。34プラスマイナス2mm以内に収まっていなければ、画像の大きさを修正します。

もし、顔が大きすぎる時は、画像をウィンドウズのペイントで読み込んで、画像の右と下に余白を追加してやります。相対的に顔の大きさが小さくなります。

反対に、顔が小さすぎる時は、トリミングをします。トリミングのできるソフトを使っても良いのですが、無ければ、ウィンドウズのペイントで読み込んで、画像の右又は下のサイズを小さくしてやります。このようにすれば、相対的に顔の大きさが大きくなります。

左や上もサイズを減らす場合は、ペイントで画像の選択範囲を指定して適度に移動させます。その後画像の右と下のサイズを小さくしてやります。

修正ができたら保存して、再び上記の要領で印刷してみます。うまくいったら最後に写真を上記の規格通りに切って出来上がりです。

パスポート申請について

パスポートの申請手続きは、以前は県で行なっていましたが、今は、市町村で行なうようになっていますので注意しましょう。岡山県では、県庁や以前のパスポートセンターではもうできません。

以前のパスポートセンターでは岡山市民のみ受付けています。申請は代理人でも可能ですが、受け取りには本人が出向く必要があります。

パスポートの署名について

私はパスポートの申請を矢掛町役場でしました。有効なパスポートと写真を1枚持って行きました。申請書を書いて提出して帰りましたが、後で電話が掛かってきました。

パスポート申請書の裏面の署名がアルファベットになっているので、日本語に書き直す必要があるとのことです。その場で申請書の不備がないかどうかを何分も待たせてチェックしていたのですが、見落としたようです。

アルファベットでも署名には違いないので、 どちらでも良いようにできませんか。法律で決まっているのなら法律を変えてください。決まっていないのなら、運用方法を変えてください。たいした問題ではないでしょう。

ネットで検索すると、裏面の署名は無くてもパスポート申請ができたとの情報もあります。

役場の職員のミスであっても迷惑するのはいつも利用者です。わざわざ月曜日に仕事を休んで行っているのに、また来いとのことです。いいかげんにして欲しいものです。