ポンプの設置と配管をする
打ち抜き井戸を人力でうまく掘れたので、水道と同じように使いやすくする為に、井戸に電動の浅井戸用のポンプを設置して配管と蛇口を設置しました。空気をかみ込まないようにする為に井戸を完全密閉し、吸い上げパイプにすぐに砂取り器を取り付けました。
井戸を密閉しポンプを据える
まず 井戸ポンプ楽天 が空気をかみ込まないようにする為に井戸を完全密閉しました。写真のようにVU75のキャップにVU50が通る穴をあけてVU75とVU50を固定します。
VU75とVU50の間の空間は掘り出した粘土を詰めて一番上にコーキングを詰めました。次にVU50からVU40へVP20へと異形ソケットで変換します。
VP20への異形ソケット部は吸い上げ用のVP20のパイプが貫通するようにやすりで少しずつ仕上げました。
吸い上げ用のパイプの先端は一番下の8.8mの所まで入れています。もう外す事など考えないで塩ビの接着剤で完全接着しました。
吸い上げパイプにすぐに砂取り器を取り付けました。吸い上げパイプのストレーナが井戸の底にくっついているので砂取り器は必需品です。
井戸ポンプは三相電機のPAL-2531BRです。電動機出力250Wのアキュームレーター式の浅井戸用定圧自動ポンプです。
押し出し側の配管パイプはVP20で配管しました。地中から基礎のコンクリートに穴をあけて床下配管としました。
初めのうちは濁り水が出ますが、3~4日連続でポンプを運転して、井戸水を排出し続けると、水は透明に近くなってきます。砂取り器の掃除は初めのうちは毎日します。そのうちほとんどしなくてよくなります。
手押しの井戸ポンプ
この写真のような 手押しポンプ楽天 を設置しておくと、地震や台風等の災害時や停電の時でも使えて便利です。
これはガチャポンと呼んでいて古くからデザインが全く変わっていません。
井戸とポンプをコンクリートの井戸枠に入れる
騒音の軽減と凍結防止と直射日光避けと雨避けと機械的保護の為に井戸とポンプを内径75cmのコンクリートの井戸枠(井筒)に入れました。
井筒の蓋は約2cm厚の木の板で作って防水と防腐剤にコールタールを塗りました。取っ手も付けました。見た目は悪いですが長持ちすると思います。この後、何年も使っていたら、やはり木の板が腐ったので、コンクリート製の蓋に取り替えました。
100Vの配線は電気工事用のVVFφ2.0mmX2のケーブルで地中配管としました。
井戸水用蛇口を取り付ける
VP20を床下配管して、外壁に専用蛇口を取り付けました。VP20では強度がないので、蛇口付近は7/8インチの銅管で配管しました。右の蛇口より強度があります。
ついでにレンガで地流しも作ってみました。どうですなかなかうまく出来ているでしょう。
湧水量は約8リットル/分ありこれは24時間出しっぱなしでも使えます。左の写真の状態ならいつまででも使えます。 蛇口を開いてからの井戸水の出る量は次の通りです。
0~15秒の間----5.5リットル
15~30秒の間---3.0リットル
30~45秒の間---2.1リットル
45~60秒の間---2.0リットル
60秒間の合計---12.6リットル
水温---17.0度C
PH = 7.9 (水道水はPH = 6.8でした)
井戸水で冷水シャワーをしてみましたが、冷たくて気持ち良かったです。水は少し黄色い色が付いている為あまり使い道はなさそうです。庭の水撒きとスイカを冷やすのと当初の予定の冷水摩擦には使えそうです。(2003.09.08)
井戸ポンプの消費電力と力率測定
ポンプに使われているモーターの消費電力は500Wと書かれていますが、様々な運転状態でいくら電力が使われているのか測定してみました。測定器は真の電力が測定できる、METEXのM-3860Mです。
一番消費電力の少ない時は、蛇口を全開にして、水量が最低になった時です。この時、約295Wで力率は1.0でした。
最大消費電力となるのは、蛇口からの水量を少なくして、アキュームレーターの圧力が最大となり、モーターが止まる直前です。この時、約490Wで力率1.0でした。
モーターの力率は0.8位かと思ったのですが、コンデンサモーターなので、力率が良いのでしょうか。0.99から1.0の間でした。