ワイド5.4インチ液晶モニターの製作
秋月電子通商の「ワイド5.4インチRGB液晶モニター」と「ビデオ→RGBコンバータユニット」とを組み合わせて、液晶モニターを完成させましたので、製作で工夫した点などを紹介します。
製作方法
この 液晶モニター楽天 はもうずいぶん前に製作したもので、現在では秋月電子通商でも発売されていません。
完成した写真
自作したワイド5.4インチの液晶モニターです。製作費は約6000円でした。アクリル板を使ってケースを作り、スケルトンのモニターにしてみました。
この液晶は残像が長くあまり激しく動く画像は見にくいのですが、なかなか綺麗に映っているでしょう。(撮影 2003.07.18)
製作する為の材料
- ワイド5.4インチRGB液晶モニター 完成品
- ビデオ→RGBコンバータユニット 完成品
- 12V1A ACアダプター 完成品
- 以上3点はキットに同梱されています。
- 電源用ロータリースイッチ
- 2回路3接点 私は2回路4接点のジャンクを使いました
- 10kΩAカーブの2連可変抵抗器
- これもジャンク品
- 小型スピーカー
- 8~16Ω位 私は20Ωのジャンク品を使いました
- RCAピンジャック
- オーディオ用に使います
- アクリル板 アクリル接着剤
- リード線 半田類 つまみ類
製作の注意点と工夫した事
まずRGBコンバータユニットを2本のビスでモニター完成品に取り付けます。2箇所だけでは強度が足りないので、もう1箇所を工夫して本体に止めます。
説明書に従って改造する箇所等の変更を行います。
5Vの3端子レギュレータICを基板に直接半田付けします。ICは基板の何もない所へ直接接着剤で固定しました。発振防止用のコンデンサは取り付けしませんでした。
バックライト用の電源は6V~12Vで動作すると書いてありますが、寿命と明るさと画質を考慮して7Vで動作させるように18Ω2Wの抵抗を電源に直列に接続します。DCプラグの所に直接半田付けしました。DCプラグがよく放熱してくれます。
適当なところまで出来たら、アクリル板を切ってアクリル用の接着剤で組み立ててケースを作ります。モニターの後ろ半分をアクリルのケースで囲みます。本体とは3ミリか4ミリのタップビスで止めます。
音量調整と輝度の調整には10kΩのAカーブの2連の可変抵抗器を使いました。写真のように適当な所に穴を開けます。スピーカーはアクリルのケースの方に取り付けます。小型のスピーカーでも十分な音量が得られました。音声のICは小さいので発熱の問題からスピーカーのインピーダンスは大きい方が問題ないと思います。輝度はAカーブの方が良いように思いました。
電源スイッチは2回路3接点の物で、OFF,ON,バックライトのみOFF の3段階です。これによって音だけ聞きたい時バックライトを消す事が出来ます。こんな事が出来るのは自作の良い点です。こんなことをしないのなら1回路1接点のトグルスイッチでもOKです。
ビデオとオーディオの信号はメカ部分の壊れた古いVTRを使います。このような用途には最適です。
その他詳しくは写真を参照して下さい。