風呂換気扇用自動スイッチの製作
私は今まで市販されている色々な種類の換気用スイッチを使ってみましたが、いずれも一長一短があり、なかなか思うようなスイッチがありませんでした。そこで自分で気に入った換気スイッチのシステムを作ることにしました。
我が家の風呂の換気扇は、風呂から出たら常時回しておくことにしています。風呂に入った時に消し忘れて脱衣場に出てスイッチを切ることが度々ありました。また風呂から出たら入れ忘れることが時々ありました。換気扇を回している時は、風呂の出入り口の扉を少し開けておくように家族に言っていても忘れたり、扉だけ開けて換気扇を回さなかったりすることもよくありました。
風呂の換気扇はパイプ型の小さいもので、常時換気でも電気代は400円/月程度です。また常時換気だと風呂と脱衣場のカビがほとんど発生しないので、掃除をほとんどしなくてもよいようです。
換気扇用スイッチの種類
市販の風呂換気扇用のスイッチとしては次のような使い方があります。
- 普通の片切りスイッチだけを使用する
- 機械的な回転式タイマーを使用する(30分~12時間、各種あります)
- 最近市販されている、片切りスイッチの 電子式タイマー楽天 を使用する(ナショナルWN5294等2又は4時間)
風呂換気扇用自動スイッチの概要と製作方法
そこで風呂の出入り口の扉が開いている時は換気扇が回転して、扉が閉まっている時は換気扇が止まるようにしてみました。
風呂換気扇用自動スイッチの回路図
直接AC100Vを入り切りできる機械的なスイッチとしては、いくつかあるようですが、防水の適当な物がありません。防水のOFF型防犯スイッチとソリッドステートリレーのキットを組み合わせて作りました。
回路図はこのようになり、回路自体はとても簡単です。
製作の注意点と使い方
- 秋月のソリッドステートリレーはフォトトライアックを使っているので直流電源が必要です。これは携帯電話の充電用のACアダプタを使いました。DC5V0.55Aです。
- このソリッドステートリレーSSRはトライアックに放熱板を取り付けない場合は、電流2Aまでしか使えません。今回は22Wの換気扇なので全く問題ありません。
- 防水の防犯スイッチはOFF型しか無いので、OFFになった時にフォトトライアックがONするように、トランジスターを追加しました。
- 基板が完成したら、基板全体にビニルテープを巻いて絶縁します。
- 風呂に入った時は、扉を閉めますので、換気扇は回りません。風呂から出たら扉を少し開けておきます。そうすれば換気扇が回り、効率良く換気できます。脱衣所に風呂の湿気が入ることもありません。
左が追加した回路で、右がソリッドステートリレーです。ソリッドステートリレーの右の端にトライアックが見えます。その左に150VのZNRバリスターが見えています。その左にはフォトトライアックがあります。
プリント基板同志を、この写真では錫メッキ線でつないでいますが、強度的に弱いので実際はリード線で余裕をもって接続しました。
風呂換気扇用自動スイッチ全体の回路の概要
これが全体の回路の概要です。左上の物がOFF型防犯スイッチです。右上の物が携帯電話の充電用の5VのACアダプタです。ソリッドステートリレーキットに直接VAの電線を半田付けして、その先にVA用のコネクタを取り付けておきます。
このプリント基板とACアダプタは絶縁して壁の中へ入れてしまいました。
防水OFF型防犯スイッチの取付け状況
防水のOFF型防犯スイッチです。扉が開いたときにこの回路がOFFとなります。このスイッチの内部は密閉型のリードスイッチとなっています。電線もあらかじめ取り付けてあり、スイッチは分解できません。