フロンガス回収機の製作
エアコン等の冷媒のフロンガスは多かれ少なかれオゾン層の破壊と地球温暖化の原因になります。エアコンの修理やコンプレッサーの壊れたエアコンを廃棄する時には、フロンガスの一部を放出せざるを得ない場合があります。私はこの放出していたフロンガスを回収する目的で回収機を作ってみました。
これは元々息子とカーエアコンのフロンガス回収用に作った物ですが、息子は最近使っていないようで、私専用になっています。
フロンガス回収機用の材料と製作方法
この写真がエアコンの室外機を改造して作ったフロンガス回収機です。
不要になった小型エアコンの室外機の コンプレッサー楽天 を利用して作ります。インバーター方式ではなく冷房専用の物の方が簡単にできます。インバーター式はまず無理です。その他に必要な物はフィルタードライヤーと水分目安付きサイトグラスと冷媒用ボールバルブと電源スイッチとコードくらいです。
まずキャピラリーチューブを取り外します。冷暖房の機種は四方弁も取り外します。元々付いていたドライヤーはそのままにしておきます。基板や熱交換器やファンやファンモーターを外して外装を適当な大きさに切ります。
写真のように太い銅パイプ側(3分、3/8インチ)を入力側にします。この後にフィルタードライヤーとサイトグラスを取り付けて、コンプレッサーの元々付いていたドライヤーに接続します。
コンプレッサーの出力に細い銅パイプ(2分、1/4インチ)を溶接で接続して、冷媒用ボールバルブ(写真左端のレバーの付いた物)を取り付けます。
配線は、元々ついていたコンデンサを適当な所に取り付けて、電源スイッチとコードを取り付ければ完成です。コンデンサモーターの場合はコンプレッサーにはコンデンサが外付けされています。
自作フロンガス回収機の内部
自作フロンガス回収機の内部はこのようになっています。左の青いのがフィルタードライヤーです。その右のが水分目安付きサイトグラスです。ちょっと隠れていますがその右にコンプレッサーがあります。
水分目安付きサイトグラスが水分を検知して青色からピンク色になってきたら、フィルタードライヤーを交換します。簡単に交換できるようにする為に、フィルタードライヤーのパイプはフレア加工で取り付けてあります。
自作フロンガス回収機の使い方と注意事項
入力側にマニホールドバルブを繋いで、フロンガスを回収するエアコンに圧力ホースで接続します。出力側に回収用のボンベを接続します。ホースのエア抜きを行なって下さい。
マニホールドバルブをいきなり全開にしないでフロンガスを少しずつ回収するのがミソです。この辺はやってみればコツがわかります。
ボンベを量りに乗せてボンベに入れ過ぎないように注意しながら回収します。ボンベの圧力が上がり過ぎないように私はボンベをバケツの水で冷しながら時間をかけて回収しています。
安全性に自信の無い人は真似をしないようにお願いします。すべて自己責任で行なって下さい。