物の整理の仕方(整理整頓の基本と方法)

引越しをせずに長年同じ所に住んでいると、物が増えて来てだんだん物に支配されて来るものです。サラリーマン時代に上司から教えられた整理の基本を思い出してみました。

整理整頓と断捨離

整理用の棚の写真

約30年ぶりに引越しを経験して、あまりにも多くの物が家の中にあったのだと再認識しました。また、物に支配されている自分に気が付きました。引越しで要らないものを今回バッサリと捨てました。

引越し後は物が増えないように、また、整理整頓に常に気をくばるようにしようと決意しました。整理整頓の方法は10年間のサラリーマン生活で上司に口が酸っぱくなる程聞かされていました。

最近、 断捨離楽天 という言葉をよく聞きます。断捨離(だんしゃり)は、「やましたひでこ」さんが提唱している、物の整理整頓と共に生活に調和をもたらそうとする方法です。「断捨利」と誤記されることもあります。

「断捨離」の「断」とは入ってくる要らない物を断つことです。「捨」とは今ある要らない物を捨てることです。「離」とは物への執着から離れることです。

物がある生活よりも、何も無い空間が生活に潤いをもたらすことがあります。部屋の中に物がいっぱいで身動きが取れない場合と比較するとこれがよくわかります。私はゴミ屋敷を何回か整理した経験からこのことは身をもって体験しました。

整理整頓の三原則

私がサラリーマン時代に設計の部長から教わった整理整頓の三原則は次のようなものです。この原則に従って整理整頓をすれば物が片付くし、使いやすい環境になります。この部長は毎週末になると、整理整頓について指導をしてくれました。何十年も経った今でもよく覚えています。

不要な物を捨てる

前記の断捨離の考え方そのもので、とにかく、不要な物を捨てることが整理整頓の大原則の一番です。不要な物を整理してとっておいても良いことはありません。場所をとるだけです。

何年も一度も使っていない物は、今後も使わないと考えられます。1年後や2年後に使うことがはっきりとわかっているのなら保管しておいても良いかも知れません。

よく百円ショップなどで、安いからと買いまくっている人を見ることがあります。これは不要な物を増やす元になりますので、やめましょう。

物を置く場所を決める

整理整頓の基本の2番目は、物を置く場所を決めることです。物をいつも置いておく場所を決めておかないと、必要な物を探すのに時間が掛かります。つまり、物を探せなければ、その物は元々無かったのと同じことになります。

物を置く場所を決めるには、タンスや整理棚や押入れや物置などの整理用の収納用品が必要となります。収納場所は物を使いやすい位置にします。これは、物を使ってみて、使いにくければ何回でも変更をします。同じような物は探しやすいように互いに近くに置くようにします。

使った物は元に戻す

整理整頓の基本の3番目は、物を使ったら必ず元の場所に戻すようにします。使いっぱなしでは、物の整理はできません。必ず元の場所に戻してください。これが徹底されていると、物を探す手間が省けます。

私は、物を置く位置を定位置から約10センチメートル以内になるようにしています。つまり、物を探す必要が全くないのです。家族の者が使った時にも、定位置に戻すことを徹底させます。

ゴミ箱は何種類も用意します

ゴミ箱は自治体のゴミの分別方法に従って、何種類か用意します。私は、「家で燃やすゴミ」「堆肥にするゴミ」「燃えるゴミ」「燃えないごみ」の4種類に分類しています。我が家は農家なので、紙や草や木は畑で焼却しています。また、生ゴミや雑草はコンポストで堆肥にしています。

物を見たら、要らないものかどうかを常に吟味する

良い物や貴重な物は、なかなか手放せないものですが、必要のない物は、思い切って人にあげたり、寄付したり、売ったりして処分しましょう。物を見たら常に居る物か要らない物かを吟味するクセをつけるようにできれば、あなたは整理整頓の達人になれるはずです。