井戸水は有利か不利か

井戸水は日本では一般的に軟水で有利な場合が多いのですが、井戸を掘る場所によっては水質が悪く、飲用に適さない場合があります。井戸水と水道水とを比べてメリットとディメリットについて考えてみました。

井戸水のメリット(有利)

我が家の井戸、井筒
使用料金やコストが安い
井戸水には水代や水道料金がいりませんので、ポンプを働かせる電気代を除けば、ランニングコストはほぼ無料です。
水の温度が一定
地下数メートル〜数十メートル程度の地下水温はその地域の年間の平均気温となり、年中ほぼ一定の水温です。一般の水道水は地表近くを通って来るので、夏は暖かく、冬は冷たいのが普通ですが、井戸水は水温が一定なので、夏は冷たく、冬は暖かく感じます。と、いうことは使う立場では、とても使いやすいものです。
冬は水道水に比べて暖かいので、湯にするのは便利
冬に井戸水を風呂に使えば、水道水を使うより灯油代やガス代を節約できます。我が家の井戸水の水温は、年中約17〜18度Cです。
夏は水道水に比べて冷たい
また夏には水温が水道水に比べて低いので、太陽熱温水器に使うと、湯の温度が上がり過ぎずに、ソーラー機器が長持ちします。
水のカルキの臭いが無く、味が良い
水道水は消毒のために、塩素(カルキ)が含まれています。それはそれで必要なものなのですが、水道水は塩素の臭いがきつい場合や味が悪い場合もあります。その点、日本の地下水(井戸水)は一般的に良質な軟水が多く、そのままで飲んでも問題の無いものが多いようです。
カルキが無いということは、肌にも優しいということです。洗顔をしても、目を洗っても充血することがありません。水道水やスーパー銭湯の湯はカルキが多くて目が充血します。肌の弱い人は肌にも良くないと思います。
非常時にも使える
つるべや手押しポンプを設置しておけば、地震や台風などの非常時でも水を確保することができます。

井戸水のデメリット(不利)

井戸を掘る必要がある
井戸が無ければ井戸水が使えません。井戸の無い所には井戸を掘る必要があります。これが一番大変で費用もかかります。
井戸ポンプが必要
井戸には一般的に 井戸ポンプ楽天 が必要になります。手押しポンプまたは電動の井戸ポンプが必要です。ポンプが無いと、つるべ等が必要です。もちろん、自噴の井戸ならポンプは不要です。
ポンプの電気代が必要
電動ポンプの場合はポンプの電気代が必要です。でも、この電気代は一般的には水道料金よりはるかに安くなります。
水質が良くない場合がある
井戸水は場所によっては水質が飲用に適さない場合があります。細菌に汚染されているとか、有害物質が含まれているとか、カルシウム等の多い硬水の場合もあります。消毒や水質改善が必要な場合があります。
水量が十分でない場合がある
地下水が少ない場合や打ち抜き井戸の場合は、湧水量が十分でないことがあります。地下水の多い場所に井戸を掘りなおすか、井戸を深くするか、掘り抜き井戸に変更します。
井戸やポンプの保守が必要
井戸は水質を確保したり、水量を確保する為に、何年に一度かは掃除が必要な場合があります。また、ポンプが故障して修理が必要なことがあります。
夏は水道水より水温が低い
これはメリットと言えなくもありませんが、風呂に使う場合は、水道に比べると夏には燃料がたくさん必要です。

その他井戸水について

井戸には良い点も悪い点もあります。場所によって井戸を掘って有利な場合と、井戸を掘っても良い点がない場合もあります。この辺を見極めないと何とも言えません。

井戸を掘るか掘らないかは、自分で判断するしかありません。専門の業者に相談したり、近所の例を参考にしたりしましょう。

井戸水と水道水の両方を使うという手もあります。それぞれの良い点だけ使えばとても有利なものになります。例えば、井戸水の水質が悪い場合、風呂やトイレだけに使うとかするのも良いかも知れません。しかし、配管が二重になり、コストが掛かります。

金額的に有利、不利との考えもありますが、それ以外にも昔の井戸のある暮らしは情緒があっていいものです。心の健康にも良いと思います。

田畑などでの井戸水

家庭での井戸と水道については上記の通りですが、家から離れている田畑では、常に水が得られるとは限りません。

田んぼであっても、夏には用水に水が流れていますが、冬には水が流れていない事が多いでしょう。また、畑では元々水が少ないから畑になっている場合があると思います。

このような場合、井戸を掘るととても便利なことがあります。でも、井戸が簡単に掘れるかどうかという問題もありますので、井戸を掘るコストなども考慮する必要があります。

また、田畑では商用の電源が取れないので、手押しポンプやつるべを使うことになります。又は、太陽光発電という手もありますが、コストや盗難の事も考えなければなりません。