アンテナの理論と実際

アンテナは高周波電流がアンテナに流れることで動作をしています。電気や高周波の理論がある程度理解できるようになれば、アンテナの形を見ただけで、動作状態がわかるようになります。このサイトではアンテナの簡単な理論と実際を解説しています。

アンテナの動作原理と実例

ダイポールアンテナの原理を示した図

アンテナを実際に取り扱っていると、理論はあまりわからなくても経験でアンテナを立てたりすることはできます。どうせ同じアンテナを立てるなら、理論がわかってから立てる方が良いのは言うまでもありません。

地デジアンテナを素人で立てる方がありますが、全くアンテナについて知らないで立てるとうまく動作しないことがあります。受信アンテナでは少々の不具合があっても火災になったりする危険は、電気工事ほどではないでしょう。アンテナを理解するのにこのページが参考になりましたら幸いです。

この図は ダイポールアンテナ楽天 の動作を示した図です。ダイポールアンテナは全てのアンテナの基本形です。まずはこれを理解しておきましょう。

1/2波長ダイポールアンテナのエレメント上の電圧は両端では最大となり、電流はそれより先には流れていかないのでゼロとなります。また一般的に、給電点では電圧が最低で電流は最大となります。

この動作が同調型アンテナの基本となります。1波長のダイポールアンテナでは先端では同じく電圧最大、電流ゼロとなります。真中から給電すれば電圧最大、電流最低の点から給電することになり、給電に工夫が必要です。

λ/4の垂直接地アンテナの場合は、λ/2の垂直ダイポールアンテナの下半分が地中にあると考えられます。この場合は接地抵抗が能率に影響します。

アンテナのページを作ったきっかけや目的など

アマチュア無線家が考案したヘンテナ

工夫と製作のページの中でアンテナに関するページが増えてきたので、これを独立させて別ページとすることにしました。今後は地上デジタルアンテナに関する情報も充実させていきたいと思っています。

この図はアマチュア無線家が考案したヘンテナというアンテナの構造を表しています。簡単な構造にもかかわらず、調整が簡単で高性能なのが特徴です。

アンテナについては、アマチュア無線をしていると切っても切り離せない関係になります。つまり、アンテナは個々に設置しないとアンテナとして動作しません。また、アンテナの設置に関しては全く同じ環境はまずありません。個々に工夫してアンテナを建設することになります。

また、アンテナは比較的簡単に自作することができます。アマチュア無線で自作できるものが減ってきた現在では、比較的簡単に自作できる、唯一残された分野ではないでしょうか。

アンテナを自作したり、測定したり、評価したりしていると、アンテナの動作をより深く理解できるようになります。そうすると、アンテナを作る楽しみが更に増すようになります。

尚自分でアンテナ工事をされる場合は安全に注意して、自己責任で行なって下さい。自信が無ければやめて下さい。