THS710オシロ用プローブアダプタの製作

 テクトロニクスのデジタル オシロスコープ THS710を長年使っていたら、チャンネル1の入力抵抗が少し変化したのか、測定値が本来の8割になってしまいました。1:1のプローブなら全く問題無いので、入力抵抗だけが変化したものと推定されます。
 修理に出す程でもないし、自分で修理しようと分解しましたが、完全には分解できずそのまま使ってきました。
 最近やはり不便だと感じて、プローブのアダプタを作って、10:1プローブとオシロスコープとの間に入れて100:1の入力として使うことを考えました。
 専門家から見れば邪道でしょうが、100kHz程度までの周波数で使うには問題ないので紹介します。他の機種で垂直軸の感度が変化した場合でもこの考え方は使えるでしょう。
2007.10.25


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プローブアダプタの回路

プローブアダプタの回路図 左の回路が私が考えたプローブアダプタです。この図の左の部分は本来の入力抵抗10MΩ10:1のプローブの回路です。この回路図は壊れたプローブを分解して調べたもので私の推定です。
 10MΩのプローブは1MΩの負荷で使用することが想定されているので、アダプタの入力抵抗は約1MΩにしました。減衰比は全体で1/100としました。
 12kΩの抵抗をカットアンドトライで決定しました。また、33PFのコンデンサもカットアンドトライで決めました。
 10:1プローブを使った時オシロスコープのCH1のみ測定値が約8割になったことから、チャンネル1の入力抵抗が1MΩから約780kΩになったと推定されます。この回路図の820kΩの抵抗を使わずにプローブの負荷抵抗をいきなり90.9kΩになるようにして、強制的に100:1にしてしまうことも考えました。
 実験の結果この方法では周波数補正がうまくいかず、結局プローブの負荷を約1MΩとすることで決着しました。これならプローブは想定通りで使用される訳で問題ありません。ただ33PFのコンデンサの影響で波形が少し遅れるのではないかと思います。1kHzの矩形波では全く問題無い波形をしていました。
 実際に水平軸10μS/DIV程度で波形を測定してみましたが、CH2と比べてほとんど判らない程度の差でしたので、実用上問題無いと思います。
 これで1:1プローブとこのアダプタを使った100:1とをうまく使い分ければこのオシロスコープを当分は使いこなせるでしょう。

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自作したプローブアダプタを使用した写真

プローブアダプタを使用した写真 この写真が製作したプローブアダプタを使っているところです。作成した回路はシールドケースの中に入れて、そこから20cmの3C-2V同軸ケーブルでオシロスコープのCH1入力に入れています。



振幅変調波形
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