THS710オシロ用RS-232Cケーブルの製作

テクトロニクスのデジタルオシロスコープ添付のRS-232Cケーブルを長年使わなかったので紛失しました。オシロスコープの波形をBMPファイルでパソコンに取り込む為に、このケーブルを自作しました。従来はデジカメでオシロスコープの画面を写真に撮っていました。

RS-232Cケーブルの作り方

オシロスコープ側のRJ-45コネクタは LANケーブル楽天 をそのまま使用しました。パソコン側に9ピンD-Subメスのコネクタを取り付けました。接続方法がわからず、試行錯誤した結果、配線は次の表のようにDCDとGND以外の全ての信号をクロスさせれば良いことがわかりました。

デジタルオシロスコープの設定は次のようにしました。
EOL:LF
Parity:NON
Stop Bit:1
Delay:0 Sec.
ボーレート:9600bps

つまり標準の設定ということです。正常に起動すると、オシロスコープの画面表示チャンネルを読み込んで、チャンネルの所に勝手にチェックが入ります。あとは画像取り込みをクリックするだけです。

オシロスコープ側(DTE) パソコン側(DTE)
RJ-45(LANケーブル) 9ピンD-Subメス
ピン番号 信号 ピン番号 信号
1 DCD 1 DCD
2 DSR 4 DTR
3 DTR 6 DSR
4 GND 5 GND
5 RXD 3 TXD
6 TXD 2 RXD
7 CTS 7 RTS
8 RTS 8 CTS

*橙色と緑色は全て入れ替えOKです。

このケーブルを使用して取り込んだ画像

ケーブルを使用して取り込んだ画像

画像を取り込むソフトはフリーのものを使いました。

ケーブルさえうまく加工出来れば、簡単に動作します。なかなかうまく動作しなかったので諦めかけていました。さすがに、うまくいった時は感動しました。

この波形はAMワイヤレスマイクの終段トランジスターの波形です。ペイントを使ってBMPファイルを更にGIFファイルに変換しました。GIFファイルは更に圧縮してあります。

これで苦労して写真に撮ることも、画像処理することもなくなりました。しかし、この後かんじんのオシロスコープが古くなった為か壊れてしまいました。