雀のおどしの設計と製作

雀のおどしの設計と製作、作物の収穫の時期が近づくと、矢掛町の我が家の周辺では、雀(すずめ)が田圃の稲を食い荒らします。近所の人達はかかしをしたり、ガス鉄砲を使用したりしています。市販のガス鉄砲は音が大き過ぎて近所迷惑なので、私はこれに替わるものを作ることにしました。AC100Vの電源がないところで役立つはずです。

製作方法(回路図と製作の注意点)

スズメの画像 雀のおどし用回路図

このすずめのおどしは騒音を発生させる為、設置場所の選定には十分注意してください。設置者は、この管理を自己の責任で行なってください。もし問題が起きても、私は一切関知しません。

市販の部品が大部分ですから、部品がそろえばすぐに作れると思います。昼間だけ10分毎に5秒間、大きな音でベルが鳴ります。ただこれだけの事ですが、大変効果があるようです。

電源のダイオードは電源逆接続保護用です。 シリコンダイオード楽天 の1A程度以上のものを使用してください。

CdSとトランジスター2個の回路は昼間だけ動作させる回路です。設置した後は何もすることはありません。CdSは街路灯用の自動点滅器の廃品から取って使用しました。トランジスターは2S1213と2SA1015の組み合わせなら入手可能でしょう。それらと同等品なら何でも使えます。

タイマーはナショナル(パナソニック)のS1DX-A2C30M-DC12VとS1DX-A2C30S-DC12Vの2種類です。それぞれ、10分と5秒に設定しました。

電源は12Vの自動車用バッテリです。何ヶ月も動作しますが早めに充電した方がいいでしょう。私は猪の電気柵と併用していますので、2週間に1回は充電しています。昼間の動作中の平均電流は20mA以下です。夜間の電流はほぼ0です。また回路図にはありませんが、バッテリーに近い所に1A程度のヒューズを入れて下さい。

2000年夏に製作してからずっと使用しています。トラブルは全くありません。もしわからないことで質問があれば私宛てにメールを送ってください。このページ以上の情報を要求されてもお答えできません。わからないところだけ質問してください。このページの情報だけで作れるはずです。

電話や手紙での問い合わせにはお答えできません。電話では十分な内容が伝わらないし、一方が不在のことが多いし、費用もかかります。

でき上がったスズメのおどし装置

でき上がったスズメのおどし装置

タッパウェアに入れた装置、回路は空中配線にしています。CdSは電柱の防犯灯の廃品を使用しています。

ベルは防犯に使うDC12Vの6型という大きなものです。びっくりするほど大きな音がします。

タイマー式ベルの雀の脅しの設置状況(ポリバケツを外したもの)

雀の脅しの設置状況(ポリバケツを外したもの)

電源は自動車用のバッテリーです。メンテナンスフリーとする為に3Wの 太陽電池(ソーラーバッテリー)を取り付けています。

過充電にならないようにソーラーの傾斜を少し急にしています。平均の発電能力は1W以下なので過充電の心配は無いと思います。

この写真はよく見えるようにポリバケツを外しています。

タイマー式ベルの雀の脅しの設置状況(ポリバケツ付)

雀の脅しの設置状況(ポリバケツ付)

雨が掛かっても問題ないようにベルと電子回路とバッテリーには光を少し通すポリバケツを逆さまにして被せています。バケツは風で飛ばされないように針金で支柱に縛っています。

今のところ被害はほとんどありません。

この程度の回路であれば、PICマイコンで作ると、とても簡単になります。タイマー2個を8ピンのPICマイコンで置き換えるだけです。価格も安くできます。

プログラムと回路は、防犯ベルのPICタイマーの記事が参考になるはずです。意欲のある人は作ってみてください。