汎用100V-USB充電器の製作

使わなくなった廃品の携帯電話用充電器にUSBソケットを付けて、汎用の携帯電話用100V-USB充電器をDIYで製作してみました。100円ショップで売っているUSB延長コードを利用したので105円で作ることができました。

汎用100V-USB充電器の製作方針

携帯電話は便利ですが、電池が無くなっては只の箱です。いつも家に居るとは限らないので、車の中や職場や別宅でも充電できたら便利です。

携帯電話を買い換えると100V用の古い 充電器楽天 が余ってきます。しかし、端子の形状が違うと新しい携帯電話で使うことができません。この100V用の古い携帯電話の充電器を使って汎用のUSB充電器をDIYで作ってみました。充電器の出力をUSBに統一しておけば汎用で使えます。私は車で使う充電器もUSBに統一しています。

携帯電話の充電器の電圧は5.4Vで500~700mAのものが多いようですので。たぶんどこのメーカーの物にも使えると思います。もし、自分で作る場合は自己責任で製作してください。

汎用のUSB電源にするのなら、5V1A程度のスイッチング方式のACアダプタを使用してください。スイッチング方式ではない普通のACアダプタは電圧変動が大きいものが多くUSB電源としては使えません。

USB端子の規格(配置と用途)

USB端子の配線

USB端子の番号と端子の用途はこの写真のようになっていました。これは標準Aのソケットですが、プラグ側も全く同じ配列です。

端子が見える方向の上から見て、右から1:+5V、2:D-、3:D+、4:GND(-) となっています。

USB規格では5Vの電圧は4.75~5.25Vとなっていますので、5.4Vの携帯電話の充電器ではUSB電源としては使えないかも知れません。間違って他のUSB機器に使ってもこの程度の電圧差なら壊れることはないでしょう。

USB端子の電源コードを識別する

USB端子の電源コードを識別する

100円ショップにて100円+税で買ったUSB延長コードの電源の線を識別しなければなりません。コードの色は赤、白、緑、黒が使用されていました。

USBプラグ側をパソコンのUSB端子に接続して、コードの被覆をむいた所にテスターを接続して電圧を測定します。こうすればUSB端子の規格を知らなくても電源の線を特定できます。

私の場合は、1:+5V赤、2:D-白、3:D+緑、4:GND(-)黒、となっていました。

汎用100V-USB充電器のでき上がり写真

携帯電話用100V-USB充電器のでき上がり写真

これが汎用100V-USB充電器のでき上がり写真です。廃品の携帯電話用充電器のコードとUSB延長コードのUSBソケット側だけのコードを半田で接続するだけです。

携帯電話用充電器のコードは同軸になっている芯線がプラス5Vで、網線側がマイナス側です。極性を合わせて接続します。白と緑とシールドの編組線はどこにも接続しません。携帯電話用充電器のコードにはホルマル線が使用されているようで、被覆を取っても導通が無く、そのままでは半田の乗りが悪いようでした。コテの温度を上げて、十分加熱してポリエチレンやポリウレタンのコーティングを焼いて半田付けしました。

接続点はビニルテープで絶縁して、熱収縮チューブで処理すればとても綺麗に仕上がります。コードの色も統一できればもっと良かったのですが。

汎用100V-USB充電器で充電する

汎用100V-USB充電器ができ上がったら、USBソケット側に携帯電話用のUSB充電コードを接続して、その先を携帯電話にも接続して充電します。これが無い場合は100円ショップにもUSB充電コードを100円+税で売っていますのでそれを利用します。

USB充電コードではなく、USB通信コードを使用した場合、SoftBankの821SC(SAMSUNG製)では付属のUSB通信コードで充電できました。

しかし、USB通信コードを100円ショップで入手してSoftBankの831P(Panasonic製)に使ってみましたが、充電できませんでした。また、このUSB通信コードを使用して携帯電話をパソコンに接続しても充電できません。でも、USBドライバーをパソコンにインストールすると充電できました。どうなっているのでしょうか。