ヘアートリマーを改造して自分で散髪する方法

散髪用の刈上げバリカン(ヘアートリマー)は通信販売等でよく販売されています。このようなバリカンを使うと、上の方の髪はうまく切れず、下の方の髪は切れ過ぎて、ちょうど髪型がキノコ状になります。そこで、思い通りに髪がカットできるように改造しました。

市販のヘアートリマーの問題点

ヘアートリマー3in1DX、刈り上げ君の写真

通信販売やネット販売で、この写真のような ヘアートリマー楽天 が販売されています。以前は、パナソニックにもカリオ(ER322)というのがありましたが、現在は販売されていません。これで散髪をすると、うまくできそうに思えますが、実際にやってみるとうまくは散髪できません。

この写真の上の方の長い髪は串のようなプラスチック製の当てによって、ヘアートリマーを横に移動させると髪が寝るので、髪をうまく切ることができません。また、この写真の耳の近くは、髪が短く切れ過ぎて失敗することが多いのです。

そこでヘアートリマーを改造してみました。改造したものを使うと、散髪屋さんとは無縁になることができるし、いつでも同じ髪型で居られます。散髪代の節約にもなります。散髪も自分ひとりで(DIYで)できます。

ヘアートリマー3in1DX、刈り上げ君の改造方法

ヘアートリマー3in1DX、刈り上げ君を改造した写真

このヘアートリマー3in1DX、刈り上げ君は中国製の安いものですが、切れ味は良いようです。動作音は少し大きいようです。別の会社の似たようなヘアートリマーも同様に改造ができます。

改造の要点は、全体に約4mm長く髪が切れるようにすることと、刈上げの上の部分の髪を長くする部分の髪を切り易くすることです。

まず、ヘアートリマーのアタッチメントを改造します。私は、アタッチメント10度とアタッチメント20度の両方共改造しました。改造方法は、長い方の頭に当たる部分の当てを写真のように約半分切り取ります。また、下記のようにアタッチメントが刃から約4mm離れるので、このアタッチメントが頭に当たるプラスチックの当ての根本部分をヤスリやニッパーなどで約3~4mm削り取ります。

次にアタッチメント全体を本体から浮かして取付ける為に、約4mmのスペーサーを作ります。私は2平方ミリメートルの断面積のACコードで作りました。

このように、アタッチメントを4mmも浮かすと、うまく本体に取付けることができませんので、アタッチメントと本体を縛るものを作ります。私はこれも細いコードで作りました。ハンダ付けで接続しました。コードの寸法をギリギリに作って、写真のように斜めに取付けるとしっかりします。

散髪方法

まず改造した状態で、刈上げ部分にヘアートリマーを当てて、横に適当に動かすだけです。長い髪の部分が横に寝ることがなく、うまく刈上げができます。全体に髪を長く刈りますので、本体を少しぐらい上に移動させても、髪を切り過ぎることがありません。

耳の部分を短く刈りたい時は、スペーサーを外してアタッチメントを取付けます。この時は耳の部分から本体を離さないように注意しながら、慎重に本体を横に動かすと、耳の近くを短くうまく刈ることができます。

モミアゲ部分の散髪は、アタッチメントを外して、刃を直接髪に当てて、上から下へ動かすとうまく刈ることができます。

散髪をいっぺんにするのではなく、少しずつすると、いつ散髪をしたのか誰にもわかりません。週に一回程度散髪すると、いつも同じ髪型で居られます。

改造とは直接関係無いのですが、バリカンを使っていると刃の動きが悪くなることがあります。シェーバーオイルを刃に塗ってやると大変よく動くようになります。切れ味もよくなります。

カリオ(ER322)の場合の改造方法

ナショナルカリオ(ER322)の改造写真

改造は上記と同じように、髪に当てる部分の長い4本のプラスチック棒を取除きます。

少しは残して切り取って下さい。私は切り過ぎて、ビスで止めることになりました。

全体に髪を長めにする為に本体と髪の調節のアダプターの間に、ビニルコードで作ったスペーサを入れます。

長い方から3列目の棒も少し短くしました。髪を切る長さ調節は常に長い方にした方が良いようです。

改造したものと併用して、自分で適度にハサミで修正してもOKです。また時々妻に髪をすいてもらっています。1~2週間に一度これを使えば、うまくいつも同じ髪型でいられます。