スピーカーAT-SP50aの修理改造

オーディオテクニカの小型3wayスピーカーAT-SP50aを中古で入手したので、スピーカー端子部の修理とネットワーク回路の改造をしてみました。小型で安価なスピーカーですが、比較的大音量にしても歪みが少なく良い音が出ているように思いました。

オーディオテクニカAT-SP50a(スピーカー)を入手

中古で入手したオーディオテクニカAT-SP50a

リサイクルショップで見つけたオーディオテクニカ製(audio-technica)のAT-SP50aスピーカーです。(最大パワー80W、通常パワー30Wの8Ωの小型3way金属製)

現物はペアになっていて、とても綺麗で取り付け用の アングル 金具楽天 も付属していました。しかし、下記のようにスピーカー端子が破損していて、その分、価格が安くなっていました。

スピーカーのユニットの周りには白く光るリングが付いていて、前面グリルは金属製でとても丈夫で高級感があります。

大きさは約110x110x180mmで大きさの割には重量があります。付属していたアングルで金属製のラックの両横に取り付けてみました。

手持ちのDVDプレーヤーなどの音をカラオケアンプで鳴らしてみましたが、かなり多く、高音が出ているように感じました。

スピーカー端子の破損部の修理

破損していたスピーカー端子

この写真のように、スピーカー端子の接続部分のプラスチック部分が破損していて、スピーカーの線を取り付けられません。直接ハンダ付けでも良いのですが、別のターミナルに取り変えることにしました。

これと同じような形状のターミナルが入手できれば良いのですが、地方ではすぐには簡単に手に入りません。

スピーカー端子をネジ式(陸式ターミナル)に交換

スピーカー端子をネジ式(陸式ターミナル)に交換

この写真のようにスピーカー端子を手持ちのネジ取り付け式(陸式ターミナル)に交換して修理しました。

破損しているスピーカー端子を外して、適度な厚みの鉄板を用意して穴あけ加工してそれに、赤と黒の陸式ターミナルを1つずつ取り付けます。

それに内部からの電線と半田付けで接続してから新しいスピーカー端子にビス止めして交換します。

鉄板には黒のマジックインクで簡単に色を塗りました。塗りムラはありますが、見栄えを少しだけ良くしました。

オーディオテクニカAT-SP50aの改造回路図

オーディオテクニカAT-SP50aの改造回路図

インターネットで調べると、このスピーカーは高音が多く出過ぎのようです。この大きさの密閉スピーカーなら低音はあまり出ずそこそこだと思います。

この回路図のように、ネット上の改造記事を参考にして、私もスピーカーネットワーク回路の改造をしてみました。

H、M、Lの各ネットワーク回路は独立していて、スピーカーと直列にコンデンサーと抵抗又はコイルが直列に接続されています。マイナス端子は全て共通に接続されています。

まず、ツィーター回路(H)のコンデンサーを容量偏差の大きい電解コンデンサーの2.2μFを容量偏差の少ない0.66μF(0.33μFx2)のMPコンデンサーに変更しました。抵抗は5W8Ωのままです。

中域のスピーカー回路(M)は、電解コンデンサーの2.2μFを外して手持ちの関係で3.3μFのMPコンデンサーに変更しました。こちらも抵抗は5W2Ωのままです。

ウーハー回路(L)はコイルがスピーカーと直列に接続されていて、そのままで、何も改造は加えません。

全体に低音は不足していますが、中高音は綺麗に再生されているように思いました。私はこのスピーカーを自分の部屋でカラオケの練習用に、低音レベルを少し上げて使っています。小型なのに大音量でも歪みが少ないのが良いと思いました。