修理ベンチ用絶縁アンテナ端子の製作

テレビを修理する時、感電を防止したり、不注意で漏電ブレーカーを動作させたりしない為に、外付けの絶縁アンテナ端子を作ってみました。絶縁アンテナ端子を使っても、修理する場所が絶縁された所でないと、テレビの充電部に触ると感電します。

修理時にあると便利な絶縁アンテナ端子

テレビを修理する時、テレビには100Vから直接接続されている部分がかなり多くあり、アンテナ端子をそこに不注意で当ててしまうことがあります。そんな時 漏電ブレーカー楽天 が働いてしまった事がありませんか。

また、修理の時、アンテナ端子やテレビ内部のシャーシーアース部分に触って感電したことはありませんか。

そのような事を防止する為、絶縁アンテナ端子を作りました。こんな簡単な物でも有るのと無いのでは仕事のはかどり具合が大違いです。

絶縁アンテナ端子を使っても、修理する場所が絶縁された所でないと、テレビの充電部に触ると感電します。床の上に絨毯を敷くとか、座布団の上で作業をするとかしないと安全とは言えません。

もしこれらを使わないのなら、テレビの電源側に電圧比が、1対1のセパレートトランス(絶縁トランス)を入れる必要があります。詳しくは「感電とアース」や「絶縁トランス」のページをごらんください。

絶縁アンテナ端子の写真

絶縁アンテナ端子の写真

特性インピーダンスが75ΩのF型接栓座とF型プラグがついた物が手元にあったのでそれを利用して作りました。元の物はBSの電源がBSアンテナの所に来ているかどうかを調べる物だったと思います。

適当な物が無ければ、同軸ケーブルの途中に小さなプリント基板でも取り付けてそれにコンデンサを取り付けてもできると思います。

放送局からの電波の直接波妨害を防止する為にはできるだけコンパクトに作るか、全体をシールド(電磁遮蔽)した方が良いと思います。この写真ではシールドはしていません。

強電界地域で分配数が多い等で、アンテナ端子の電界強度が低い場合はシールドする必要があります。

絶縁アンテナ端子の回路図

絶縁アンテナ端子の回路図

テレビ側とアンテナ側の芯線同士を150PFのコンデンサで接続し、同軸の外側同士を390PFのコンデンサで接続するだけです。私は耐圧2kVの物を使いましたが、500Vもあればいいと思います。容量は極端にかけ離れていなければ適当で良いと思います。

コンデンサは50~1000PFの物なら問題ないでしょう。あまり大きな値だと、これを取付けても感電します。