天壇公園(北京、世界文化遺産)
天壇公園は、1420年に建設された中国最大(270万平方メートル)の壇廟です。故宮博物院の南東に位置し、明・清の皇帝が毎年豊作を祈った場所です。1998年世界遺産に指定されました。
読売旅行が募集した4日間の格安の 北京旅行楽天 に行ってきました。「明の十三陵」と「万里の長城」と「頤和園」と「故宮博物院」と「天壇公園」の5つの世界遺産を巡りました。(2010年6月)
天壇公園(てんだんこうえん)へのご案内
所在地 |
北京市崇文区天壇路 |
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交通 |
故宮博物院の南東約4km |
歴史と 特徴 |
天壇は皇帝が、天を祭って五穀豊穣を祈る場として造ったものです。明の永楽4~18年(1406~1420年)に建設されました。はじめは「天地壇」と呼ばれ、天と地をいっしょに祭っていました。明の嘉靖9年(1530年)に、別の地に「地壇」を建築し、天と地を分けて祭るようになりました。 1918年、天壇は公園として一般市民に開放されました。中国のシンボルであり、北京のシンボルともなっています。 |
天壇公園(祈念殿)
祈念門の北の祈念殿は、3層の円形屋根の瑠璃瓦が青空によく映え、とても美しい建物です。これは三段の円形石壇の上に建っています。釘を使わず、28本の太い柱で支えられています。
祈年殿は直径約32m、高さ約38mの祭壇で現存する中国最大の祭壇です。中国建築史上重要な建造物となっています。
建物は木造で宝頂は金メッキになっています。1889年落雷により一度消失し、1906年に再建されました。
祈念殿内の牛の像
皇帝が毎年、正月にここへ来られて、五穀豊穣を祈りました。この牛の像は生け贄として捧げられているものと思います。
祭壇の入れ物に入っていて、とても不思議な光景でした。暗くてよく見えませんが、奥にも3体あるようでした。
祈念殿内の柱と装飾
内部中央の4本の柱は竜井柱と呼ばれていて、春夏秋冬の四季を表しています。
周りの12本の赤い柱は12ヶ月を、その外の12本の柱は12の時刻を表しています。梁や棟木は使用されていません。
中央に円形の石があり、自然の龍紋があります。壁や柱は綺麗な装飾が施されていました。
祈念門と広場
祈念門と祈念殿の間は広々とした石畳の広場になっています。
故宮博物院と同様に、緑が全くありません。これは治安の為でしょうか。
天壇公園内で踊りやカラオケに興ずる市民
天壇公園は、市民の広場として使われていました。退職した人たちが集まって太極拳をしたり、顔見知りの人とトランプや碁をしたりして楽しんでいるように見えました。
派手な衣装に身を包んで民族舞踊を踊っている人や、カラオケを楽しんでいる人もありました。
これを見ていると、やはり日本人とは違って大陸の人々の陽気な一面を見ることができました。
また、自分の得意な手芸品を作って、展示販売している人もありました。外国からの旅行者をあてにして商売をしているようでした。