万里の長城(八達嶺の男坂と女坂)

万里の長城は北京を拠点に観光として手軽に行ける「八達嶺」へ行きました。八達嶺は明の時代に改修されたものです。ルートは2つで左手に進むと坂の勾配が急な男坂があり、右手に進むと歩きやすい女坂があります。女坂は混んでいたので、ガイドの勧めに従って景色の良い男坂を歩きました。

万里の長城(八達嶺の男坂から見た女坂方面)

読売旅行が募集した4日間の格安の北京旅行に行ってきました。「明の十三陵」と「万里の長城」と「頤和園」と「故宮博物院」と「天壇公園」の5つの 世界遺産楽天 を巡りました。

ここは万里の長城の中でも有名な八達嶺の男坂から見た女坂方面です。日曜日に行ったので女坂はとても混雑していました。(撮影 2010年6月6日)

霞がかかって見えるのはスモッグによるものです。中国は空気が悪くスモッグで視界が悪くなっています。最初は霧かと思ったのですが、湿度が低いので、霧ではなくスモッグだそうです。春にはこれに黄砂が加わり万里の長城は景色が見えにくいようです。

長城はここから東に約2000kmも続いています。全体では6000kmもあるそうです。

万里の長城(八達嶺)のご案内

所在地

北京市内から北西へ75km、延慶県

交通

北京市内から高速道路を使って車で約1時間

歴史

周の時代に、北方異民族の侵入を防ぐ目的で建造され、後に秦の始皇帝が長城を連結して西方に延長しました。その際、莫大な費用と多くの犠牲を伴ない建造されました。しかし、元や清王朝を築いた民族は長城を簡単に乗り越えて中国国内に侵入して前王朝を滅ぼしてきたのです。

注意事項

山に登るには運動靴と飲料水が必須です。中国では日本と違って水道水を生では飲まない方が良いでしょう。買った飲料水を持って行ってください。

長城内にもトイレはありますが有料です。紙がないので、下の広場のトイレで済ませておくこと。

売店はどこも値段が高く、飲み水や土産物はここでは買わない方が良いでしょう。

万里の長城(八達嶺の男坂の急坂)

万里の長城(八達嶺の男坂の急斜面)

ここが八達嶺の男坂の急坂で、最大斜度約60度らしい。確かに上から見ると崖のようです。でも、私は手すりを全く持たずに降りてこられました。

万里の長城の八達嶺付近の城壁の高さは平均7.8m、上部の幅は約5.8mで、5頭の馬が並んで進める広さだそうです。長城の材料は底面と側面と上面はレンガ造りで、内部は土を突き固めてあるようです。それにしてもこれを作るのは簡単なことではありません。感心させられることばかりです。

万里の長城(八達嶺の南四楼より更に西方面)

万里の長城(八達嶺の南四楼から更に西方面)

男坂の南四楼より更に西方面の長城です。ここより西に延々と2000kmも続いているそうです。

南四楼の所は海抜1000mもあるそうです。北京市内より気温が約5度Cも低いそうです。下の広場からここまでの所要時間は約30分です。適度な運動になります。

長城の急な所は階段状になっていますが、比較的緩やかな所は普通の坂道になっています。雪が降ると滑り台状態になるので、通行止めになるそうです。