メール送信ができなくなった(メール受信は可能、OP25B)
以前できていたメール送信が突然できなくなった場合の対処方法。プロバイダーのメール送信の規制についてとOP25B(Outbound Port25 Blocking)について解説しています。サブミッションポートとSMTP Auth、サブミッションポートとSMTP AUTHの設定方法も記述しています。
Eメールはインターネットを利用する多くの人が利用する重要なツールとなっています。しかし、そのEメール送信が突然使えなくなったことはありませんか。私は2007年の夏頃、アウトルックエキスプレス(アウトルックエクスプレス Outlook Express)でほぼ全てのメールが送信できない状態になりました。
色々調べてみましたが原因が全くわかりませんでした。プロバイダーのホームページで メール送信楽天 の変更があったことがやっとわかりましたのでその顛末をお知らせします。
OutlookExpress6.0の場合の送信エラーの内容は次のようなものです。
「サーバーへの接続は失敗しました。 アカウント : 'メールの設定名', サーバー : '送信サーバ', プロトコル : SMTP, ポート : 25, セキュリティ (SSL): なし, ソケット エラー : 10060, エラー番号 : 0x800CCC0E」
プロバイダーのメール送信の規制について
私の使っているプロバイダーのメガエッグでは「Outbound Port25 Blocking(OP25B)」というメールの送信規制を行なったようです。メガエッグのホームページに次のような記述がありました。
メガ・エッグサービスでは、社会的な問題となっている迷惑メール対策として、携帯電話事業者宛のメールに対し、「Outbound Port25 Blocking(OP25B)」を実施させていただいておりましたが、2007年7月10日よりメガ・エッグの送信サーバ経由以外、全てのメールに対し、「OP25B」を実施させていただくことになりました。
変更したのならちゃんとメールで教えてほしいものです。
OP25B(Outbound Port25 Blocking)とは
メールを送信する際に使用されるTCPポートの25番の使用を規制して、迷惑メールなどの送信を規制することです。
この対策は、インターネット全体に流出する迷惑メールを防止することを目的として、他のプロバイダ等、業界全体で 取り組んでいる施策だそうです。
ウイルス等による自分が意図しない大量のメール送信や、個人情報の流出防止に役立つというメリットがあります。
メールの受信では110番ポートを使うので全く影響はありません。またメールソフトを使わないインターネットのWEBメールでは何の影響もありません。
サブミッションポートとSMTP Auth
プロバイダーがOP25Bの規制を行なっている場合は、以下のサブミッションポートとSMTP Authの設定を行うことで送信が可能になります。
サブミッションポート(Submissionポート)とは
従来よりメール送信に利用しているTCPポートの25番とは別に、メールソフトからのメール送信を受け付けるための専用ポート(587番)です。このポートを使用するためにはメールソフトの設定変更が必要です。
SMTP Authとは
SMTP Authenticationの略、メール送信時に送信サーバにてユーザの認証を行うシステムです。メールソフトで設定を行うことで自動的に認証を行うことが可能です。このシステムにより送信サーバの悪用を防ぐことができます。
サブミッションポートとSMTP Authの設定方法
OutlookExpressでの設定
- OutlookExpressを起動し、メニューの「ツール」から「アカウント」を選択します。
- 「メール」タブをクリックし、これから設定を行なうメールの設定を選択し、「プロパティ」をクリックします。
- 「サーバ」タブをクリックし、「このサーバは認証が必要」にチェックをします。
- 「詳細設定」タブをクリックして「サーバのポート番号」の「送信メール(SMTP)」に「587」と入力します。
今回はメガエッグでの設定を紹介しましたが、他のプロバイダーでは少し違うところがあるかも知れません。