日本語入力FEP(MS-IMEとATOKとGoogle日本語変換)
パソコンで日本語の漢字変換には何を使っていますか。大多数の人がWindowsに標準で付いている「MS-IME」を使っているのではないでしょうか。マイクロソフトのMS-IMEの日本語変換に満足していますか。私はこれに満足できずに最近ATOKという日本語入力FEPに変更しました。
マイクロソフトの日本語変換MS-IMEへの不満
私はMS-IMEの 日本語変換楽天 に満足できずに一度ATOKという日本語入力FEP(Front End Processor、今はFEPと呼ばないようです)に変更しました。最近はGoogleの日本語変換を使っています。
私はWindows 標準の「MS-IME」の日本語変換が、以前からおかしいと思っていました。使っていると、特に変な変換が多くて堪忍袋の緒が切れました。
文字を入力して1度目の変換で、あまり使われない漢字に変換されることがよくあります。また、一度確定させてから次に同じ操作をすると今度は全く別の漢字に変換されることがよくあります。他にも、変換辞書が学習していることになっているのに全く学習していないと思われることがあったりとか不満だらけでした。
日本語変換ソフトの簡単な歴史
1980年代、PC-9801のワープロソフトの一太郎にATOKが搭載されていました。その他のFEPとしてバックスのVJE-β、松茸と共に、FEPの御三家と呼ばれていました。
この頃のATOKやVJE-βは後変換が可能でした。後変換とは入力した文字列をキー操作だけでカタカナやひらがなや英字に変換できる機能で画期的なものでした。
ATOK6で、VJEが以前から実現していたCTRLキーによるショート カット操作が可能になりましたが、変換精度や操作性ではVJE-βの方が性能が上でした。
私はこの頃ATOKのいいかげんな辞書学習能力に我慢できずにVJE-βのユーザーとなりました。今でも私はMS-DOSではVJE-βを使っています。とても使いやすくて大満足です。一太郎では他のFEPが使えないのもATOKが好きになれない理由でした。
ATOK7では学習能力が大幅に改善されてVJE-βと同じように半角英字からローマ字漢字への直接変換ができるようになりました。
1990年代にはWindowsの時代となってMS-DOSは段々衰退していきました。日本語入力FEPはWindowsではIMEと呼ぶようになり、Windowsに付属してくるMS-IMEが主流となりATOKやVJEやその他の日本語変換ソフトは次第に使われなくなってしまいました。
最近の市販の日本語変換ソフト
PC-9801時代から別にATOKが良いとは思いませんでしたが、現在ちゃんと市販されている日本語変換ソフトではATOKを選ぶしかないようです。元々VJEのユーザーだった私ですが、今のATOKの性能に期待してしぶしぶこのソフトを使うことにしました。
買ったソフトは「ATOK 2008 for Windows DL版」です。楽天ダウンロードで入手しました。価格は6,615円でした。
しかし、ATOKを使っていると、かな入力で使っているのに勝手にローマ字入力に変わってしまう不具合になりました。時々不定期に不具合になるので、対処方法がありませんでした。
そこで、2010年頃から私はGoogleの日本語変換を使い始めました。これは無料で使えますし、ATOKのように勝手にカナ入力がローマ字入力になることもありませんでした。
ATOKやGoogle日本語変換の良いところと悪いところ
ATOKやGoogle日本語変換は、文字の変換精度がとても良いように思います。MS-IMEのような誤変換(思いつきのような変換)は全くありません。スムーズに文字が打ち込める感じです。
ATOKやGoogle日本語変換は、打込んだ文字列を覚えていて、以前と同じ文字列を途中まで入力すると変換候補を出して次の入力を補ってくれる機能は非常に便利です。
ATOKは、カーソル位置の下に日本語入力のON/OFFや漢字変換方法が日本語入力のON/OFFの時、一瞬表示されるのも便利です。その他にも機能が多く、MS-IMEと比べれば至れり尽くせりという感じです。
ATOKにも悪いところがありました。それは、カナ入力で使っていると、勝手にローマ字変換になってしまうことです。これには私も我慢できませんでした。Google日本語変換は今のところ不満はありません。
ATOKやGoogle日本語変換をインストールすると、SHIFT+CTRLでMS-IMEとの切り替えも即座にできますので、どうしてもMS-IMEを使いたい場合は使いやすいと思います。
インストールの時にATOKやGoogle日本語変換の操作性をMS-IMEと同じにしておくと、両方を使い分ける場合は混乱がなくて便利だと思います。