データー伝送技術
ネットワークの技術にはデーター伝送技術、ブロードバンドアクセス技術、インターネットプロトコルの技術等があります。ここでは、データー伝送技術のうち、LANで使用される伝送符号形式と通信速度とコネクションとコネクションレス通信方式について解説します。
伝送符号形式
LANで使用される 伝送符号楽天 形式には次のようなものがあります。
- マンチェスター符号は、10BASE-Tなどで使われていて、1ビットを2分割し、送信データーが0の時はビットの中央で高レベルから低レベルへ、送信データが1の時はビットの中央で低レベルから高レベルへ反転させる符号です。
- MLT-3(Multi Level Transmit-3 Levels)は、100BASE-TXなどで使われていて、3つのレベルに変化させています。送信データーが0の時にはレベル値は変化させず、送信データが1の時にだけレベル値が変化させる符号です。
- バイポーラはプラス、マイナス、ゼロの3つのレベルに変化させます。送信データが0の時はゼロで、1の時にはプラスからゼロに戻るパルスとマイナスからゼロに戻るパルスを交互に変化させます。
- NRZI(Non-Return to Zero Inversion)は、100BASE-FXなどで使われていて、送信データーが0の時にはレベル値を変化させずに、送信データーが1の時にだけレベル値を変化させる符号です。
- NRZ(Non-Return to Zero)は100BASE-SXや100BASE-LX等で使われ、送信データが0の時には低レベル、送信データが1の時には高レベルとなる符号です。
通信速度
データ通信速度と変調速度の関係は次のようになります。
データ信号速度[bit/s] = n * 変調速度[Baud]
n : 1回の変調で伝送するビット数
また、デジタル回線において符号間干渉を生じさせないための理論的な限界の伝送速度をナイキスト速度といいます。
コネクションとコネクションレス通信方式
コンピュータの通信には大きく分けてコネクション型とコネクションレス型とがあります。コネクション型はデータを送る時あらかじめ相手との間で論理的な回線を設定して送達確認を行ないながら通信する方式です。
コネクション型は安定した通信ができる代わりに、回線を設定するまでの手続きや再送制御等の処理が必要となります。
それに比べてコネクションレス型は相手との間に回線を設定せず、データに宛先情報(アドレス)を付けて送り出すだけの通信方式ですので、高速通信が可能となります。