マイコン式冷凍冷蔵庫の修理方法と修理手順
現在はマイコンを使った冷凍冷蔵庫の販売が主流です。このページは冷凍冷蔵庫の故障やその診断の方法を説明しています。マイコンを使った機種は、故障の場合、エラーコードを表示してその故障診断に役立てることができます。故障したら、エラーコードに従って診断を進めて、後はよく観察すれば素人でも修理が可能な場合があります。
最近の冷凍冷蔵庫の種類
最近の冷凍冷蔵庫はほぼ全て マイコン楽天 を使っていると言っても過言ではありません。マイコン式の冷蔵庫の動作や特性を理解しておくと、他の冷蔵機器の修理も特に難しくはありません。経験を積めばどんな種類の冷蔵庫や冷凍庫でも修理できるようになります。
でも、小型の物や価格の安い物では今でもマイコンを使っていない冷蔵庫もあります。その場合は、ファン式の冷凍冷蔵庫の動作を理解しておくと良いでしょう。
マイコン式冷凍冷蔵庫の特徴と修理手順
マイコン式冷蔵冷凍庫の特徴や修理手順としては、何らかのマイコン(マイクロコンピューター)で全ての動作を制御していることが多いので、まずは、マイコンで動作を制御していることを理解します。そして、故障の時はまずマイコンを疑います。
マイコン部分が故障すると、一般的には制御基板の不良が多く、この基板を交換することが多いと思います。しかし、他の部分の故障も多く、的確に診断してから部品を交換してください。
自己診断機能の活用(エラーコードのチェック)
冷凍冷蔵庫に異常があったら、まず、エラーコードをチェックして、自己診断機能を活用しましょう。この機能だけでかなりの故障を特定できます。異常で冷蔵庫の動作が止まった場合は、一般的にエラーコードを液晶表示部に表示しています。
エラーコードも万全ではありません。元々故障しているので、エラーコード自体不適切な表示をしていることもあります。
冷えない
冷蔵庫が冷えないというのは一番多い重大な故障になります。コンプレッサー(圧縮機)が動いていない場合と、コンプレッサーが動いている場合があります。
コンプレッサー(圧縮機)が動いていない場合
故障箇所は、 コンプレッサー楽天 の動作を制御している、マイコンや、温度センサーや、温度設定や。各種の保護回路やコンプレッサーそのものの故障などでコンプレッサーが動作しなくなることがあります。
まずは、エラーコードをチェックしてください。次に表示されているエラーコードによって診断を進めてください。
コンプレッサー(圧縮機)が動いている場合
コンプレッサー(圧縮機)が動いているのに冷えない場合は、コンプレッサーそのものの故障や、冷媒ガス漏れや、冷気の通り道の不具合や、冷却ファンモーターやそのファンの物理的な停止などが原因として考えられます。
これも、エラーコードで何らかのエラーになっている事が多いので、エラーコードを確かめて診断を進めてください。
霜が大量に付く
冷却器や冷凍庫内に霜が大量に付く現象です。冷却器の霜取り不良や、霜取りをしたドレン水の排出不良や、ドレン水の凍結や、冷凍冷蔵庫のドアパッキンの不良や、稀にコンプレッサーの不良や、冷媒ガス漏れなどが考えられます。
このような場合も、冷えないなどの症状と共にエラーコードに何らかの異常があるのが普通です。エラーコードを見れば何が悪いのかがわかると思います。
水が漏れる
霜取りをしたドレン水の排出経路などの詰まりで、庫内に水が漏れることもよくあります。冷蔵庫が古くなって来ると、ドレン水の排出経路の断熱材の劣化などで、ドレン水が凍結して、結果的にドレン水の水漏れとなることがあります。
このような故障は、その凍結した氷を溶かしただけでは治りません。メーカーによっては別途改造などの対策が必要になることがありますので、メーカーのサービスステーションに依頼した方が良いこともあります。
この場合もエラーコードに何らかの異常があるので、それによって診断を進めてください。
氷ができない
自動製氷器楽天 付きの機種などでは、自動的に氷ができなくなることもよくあります。一般的には自動製氷器自体を交換するか、その不具合部品だけを交換します。
水の供給経路の不具合や、マイコンの動作不良も考えられますので、自動製氷器だけを交換しても治らないことがあります。
エラーコードをチェックしたり、製氷動作を確認するスイッチを押したりして動作の不具合を確認してください。
変な音(異音)がする
冷蔵庫の中から変な音(異音)がする場合があります。普通は、ファンなどに氷などの異物が接触している場合がほとんどだと思います。異音のする部分を分解してみれば、その原因はわかると思います。
上記の霜が大量に付く場合や、冷えが悪い場合や水漏れなども伴う場合がありますので、エラーコードに何らかの異常がないかどうか確認してください。
ドアが閉まらない、ドアに隙間がある
ドアが閉まらないとか、ドアの部分に隙間がある場合は、ドアのパッキンの不具合や、庫内に入れた食品などがドアに当っている場合や、変な所に氷ができていてドアが閉まらないことがあります。
このような故障は目で見ればわかりますので、よく観察してみてください。ドアパッキンの交換や、庫内の物の取り除きや、変な所に氷ができる原因を取り除いてください。