浄化槽エアーポンプの修理(ダイアフラムの交換)
浄化槽用の電磁式エアーポンプ(ブロワー)は、ゴム製のチャンバーブロックと呼ばれるダイアフラムなどの部品を使っている為、何年か使用すると必ず故障します。このチャンバーブロックを交換するだけで、また何年かの使用が可能です。新しく買い換える必要はありません。私はDIYで修理してみました。
浄化槽用のエアーポンプ(ブロワー)について
この写真は、我が家で使っている、安栄エアポンプ株式会社製、合併浄化槽用の エアーポンプ楽天 AP-80です。毎分約80リットルの空気を浄化槽の曝気槽やエアーリフトポンプなどに送り込むダイアフラム式(電磁式)のエアーポンプ(ブロワー)です。消費電力は約50Wです。
浄化槽のエアーポンプは、曝気槽の好気性微生物を繁殖させる為に必須のものです。
長年このエアーポンプを使っていると、チャンバーブロックのダイアフラムがゴム製の為、必ず破損します。今回は、この破損したチャンバーブロックをDIYで交換修理してみました。
今回は安栄のAP-80でしたが、他の会社のものでも同様に修理が可能です。
エアーポンプを分解したところと、チャンバーブロックの部品
この写真が浄化槽用のエアーポンプAP-80を簡単に分解したものと、新しいチャンバーブロックの部品(写真の下側)です。この部品の価格は送料込みで4,000円程度であり、新品の製品を買うことを考えると、とても安くて済みます。
部品の交換自体はそう難しいものではありません。慣れた人なら、見ただけで説明書を読まなくても修理できると思います。
左下の方にある黒い丸い部品がダイアフラムの本体です。その上の黒いカバーがダイアフラムを覆うカバーです。ここにゴム製の小さな弁が取り付けられています。
エアーポンプの故障箇所(ダイアフラム)
この写真がチャンバーブロックの心臓部のゴム製の ダイアフラム楽天 が破損したものです。ゴムが破れているのがわかりますか。
この奥に電磁石と永久磁石があり、商用電源の交流でこのゴムのダイアフラムを振動させて、カバーに付いている弁と共にポンプを構成して、空気を送るようになっています。
このダイアフラムだけを交換しても、とりあえずはポンプの機能は回復します。しかし、他にも部品が同梱されていますので、全ての部品を交換します。
ダイアフラムの取り付けには、ロッドの位置決め用のスペーサーが同梱されていますが、上手に取り付ければ、このスペーサーは必要ありません。磁石が強力なので、普通はロッドとコアの間にスペーサーを入れてダイアフラムを取り付けてください。その後、このスペーサーは取り除きます。
特にこのダイアフラムの中心に付いているナットは常に振動していますので、よく締め付けておいてください。説明書には書いてありませんが、塗料や接着剤で固定する方が確実です。
エアーポンプの保護スイッチとその復帰方法
この写真の左の部品がエアーポンプの保護スイッチです。ポンプの振動が大きくなると、マイクロスイッチを押している部分が動いて、電源が切れるようになっています。
ダイヤフラムのゴムが破れるとエアーポンプ自体が大きく振動して大きな音がします。この時、瞬時にこの保護スイッチが働きます。よく考えられています。
チャンバーブロックの交換が終わったら、この保護スイッチを復帰させてやる必要があります。これは、ここまで分解しなくても、吸気フィルターの所までビス1本を緩めて分解すれば、上側からマイナスドライバーで保護スイッチをセットできます。
でも、保護スイッチの構造を調べてみたい場合には、ここまで分解してよく見てください。実にうまく出来ています。