井戸ポンプの故障と修理
井戸ポンプの故障と修理は、症状をよく観察することで故障箇所を特定できることが多いものです。もし、井戸ポンプが故障したら症状をよく観察しましょう。故障箇所がわかれば後は部品を交換するなり不具合を解消することで修理できます。
アキュームレータータンク式浅井戸ポンプの例
この写真は三相電機のアキュームレータータンク式浅井戸ポンプ(PAL-2531BR)の例です。写真の真ん中の上部にある大きいのがアキュームレーターです。
ポンプの形式は構造から見るとカスケードポンプです。このポンプはアキュームレーターを使用することにより、水タンクを無くしています。
また空気と水が直接接触しないので衛生的だといわれています。一般的にアキュームレーターはウォーターハンマー(水撃作用)を防止するのにも有効な物です。
一般的によく使われている圧力タンク式の井戸ポンプでも、故障修理の手順や方法はアキュームレータ式と似たようなものです。
アキュームレータの故障
アキュームレータの内部はゴムの材質でできています。従って長期間使用していると、ゴムが劣化して穴が開くことがあります。そうなると、アキュームレータの役目をしないのでモーターが頻繁にON/OFFを繰り返すようになります。
このようになると、アキュームレータを交換するしかありません。新品のアキュームレータと交換してやります。上の写真はアキュームレータを交換した後のものです。
三相電機の井戸ポンプPAL-2531BRリレーの故障と修理
電動 井戸ポンプ楽天 を設置して約6年が経過した頃、井戸の水が蛇口から出なくなりました。ポンプを見るとポンプは動いています。ポンプに触るとかなり熱くなっていました。
すぐにポンプを止めて、呼び水を入れて動作させると蛇口から井戸水は出ます。どうやらポンプが止まらないようです。圧力スイッチと流量スイッチは動作しています。その回路の後にあるリレーの接点がONになったまま固着していました。
修理は手持ちの大型リレーと交換しました。巻線はAC100Vのリレーで接点容量は12A240Vでした。接点は2個並列で使ってありました。
井戸ポンプの逆止弁の故障と修理
三相電機の井戸ポンプPAL-2531BRを約20年使っていましたが、水道の蛇口の水を止めるのを忘れていてモーターが止まらないままになっていました。
1週間程そのままになっていたと思われます。そうすると、水の圧力がかなり衰えてきました。ポンプを見るとモーターが回りっぱなしです。蛇口の水を止めてもモーターは止まりません。
結局、逆止弁が開いたまま長時間経過したので、逆止弁が閉じなくなっていました。逆止弁を分解して弁座部分をサンドペーパーで磨いて、他の部分のサビ等を取り除いてやりました。こういう故障もあるんですね。
井戸ポンプのモーターが頻繁にON/OFFする
井戸ポンプが頻繁に動いたり止まったりする故障はよくあります。圧力タンク式の井戸ポンプでは圧力タンクの自動空気補給装置が故障して、圧力タンク内の空気が少なくなると、圧力の変動が頻繁に起こるようになってこのような症状になります。
この場合は、自動空気補給装置の不具合を直してやるとOKです。よくある故障例としては、自動空気補給装置の配管の詰まりや、ダイヤフラムの故障などです。
三相電機の井戸ポンプPAL-2531BRの故障例としては、流量センサーの故障や圧力スイッチの故障やアキュームレータの故障でもこのように、井戸ポンプが頻繁に動いたり止まったりします。
私は、PAL-2531BRのリレーの故障で、流量センサーがちゃんと働いているにもかかわらず、リレーが動いてもリレーの接点不良で、電流が流れずにこのような症状になっている例を修理した経験があります。この場合はリレーを交換しますが、応急処置としてリレーを分解して、接点間隔を狭めても修理することができます。