BSアンテナ取付け金具の工夫
BSアンテナのパラボラ反射器を前後逆にして、水平に近くなるように設置して、これを更に横に傾けて調整すると、アンテナの位置を本来の位置からずらして取付けることが可能です。近くの屋根などの障害物を避けて取付けることができます。
BSアンテナのパラボラを水平近くに設置
普通のBSアンテナを後ろへ90度倒して、更に前後を逆にして、下記の写真のようにパラボラアンテナのおわん(ディッシュ反射板)を水平に近くなるように配置してやると、BSコンバーター部はパラボラの上部に位置します。
この方法でもうまくBSやCSを受信できることはBSアンテナ用室内取付け金具の製作で実験済みです。この方法はこれでそれなりの利点があります。
水平な単管パイプに取り付けたBSアンテナ
更に工夫して、ベランダのテラス屋根用の単管柱に単管パイプを水平に追加しました。これに上記の配置のアンテナを取付したものが、この写真です。
この写真のように、水平になったパイプを水平方向に回転できるように単管用の金具で取り付ければ、普通は、BSコンバーターをパラボラ反射板の真上になるようにして調整が可能です。
この場合は、水平パイプの方向とパラボラの仰角の調整で、望みの方向にアンテナを向けることができます。
しかし、この方法では、最良点は水平方向も仰角の調整も一箇所だけとなります。もし、その方向に障害物などがあると簡単には調整したり取り付けることはできません。
パラボラ反射板を横に少し傾けて調整したBSアンテナ
更に、上記の欠点を改善したものがこの写真です。何も、 BSコンバータ楽天 をパラボラの真上になるようにしなければならないということはありません。
それは、誰が決めたのでしょうか。暗黙の了解でそうなっているだけの事です。工夫するというのは、このような凝り固まった考えを打破することから始まります。頭を柔軟に働かせて考えましょう。
この写真のようにパラボラのディッシュ(お椀)を横に傾けて取り付けても問題はありません。この状態でもBSを受信できます。
このようにすると、パラボラ反射板の位置を少し手前の右側に寄せることができます。実際、上の写真と見比べてみてください。水平方向の単管パイプの方向の違いを見てください。
この時は、仰角の調整も少し必要になる場合もあります。水平になるパイプの位置をほぼ決めたら、それを固定して、後は、パラボラ反射板の横の傾きと仰角を調整して、受信感度の最良点に調整することができます。
このアンテナ金具の良い点
この金具では、BSアンテナの位置を調整する所が水平パイプの方向とパラボラアンテナの横の傾きと仰角の3箇所になります。
もちろん、上記の写真の場合は、柱の単管パイプの取付部の上下移動と、水平パイプのパラボラの位置移動も行えますので調整箇所は全部で5箇所となります。
ということは、臨機応変に様々な設置位置に対応できるということです。事実、この上にはポリカーボネイトの屋根があるので、屋根のフレームなどの影響の少ない位置にアンテナの位置を移動できるのです。便利でしょう。
この上の写真を見て、これでBS/CSがちゃんと映ると想像できますか。どう見てもアンテナが調整されていないように見えるでしょう。
こんなアンテナは、たぶん、一度も見た事がないはずです。私の工夫で生まれたものですから。(2014年12月10日)
前回の、BSアンテナを上下逆にして、パラボラアンテナのディッシュを水平に近くなるように配置する方法も、私がインターネットで発表してから沢山の方が真似をしていらっしゃるようです。
今回も、必要のある方は、大いに真似をしてください。便利ですから。
右左旋円偏波対応BS/CSアンテナでも問題ありません
このアンテナの動作をよく考えてみてください。パラボラアンテナの使う位置を変えて、BSコンバーターの位置を最適な所になるようにしているだけなのがわかりますか。
このようにしても、右左旋円偏波の偏波については何も変わることはありません。直線偏波だと、BSコンバーターの傾きが問題になります。しかし、円偏波ではBSコンバーターの傾きは問題になりません。
しかし、2衛星対応のアンテナでは、この方法で両方の衛星を受信することはできません。