製作・修理用の測定器と工具

電気工作、電子工作や修理に使う測定器や工具を紹介します。オシロスコープ、電界強度測定器、アナログテスター、デジタルテスター、電力計(デジタルマルチメーター)、絶縁抵抗計、半田吸取機などです。どれも製作や修理には欠かせないものです。

オシロスコープ

デジタルオシロスコープ

私の使っているソニーテクトロニクスのTHS710型デジタルオシロスコープです。テレビの修理では必需品です。ACアダプタ又は充電式電池で使えるのですが、充電式電池は数年で劣化してしまいました。

デジタルオシロスコープも良いのですが、私はアナログのオシロスコープの方が好きです。波形の細かいところがアナログの方がよく見えます。

主な仕様
アナログ周波数帯域 60MHz
サンプルレート 250MS/s
チャンネル数 2チャンネル


テレビの水平出力のコレクタパルス電圧のオシロスコープ波形 テレビの垂直出力電圧のオシロスコープ波形

左(上)の写真はテレビの水平出力のコレクタパルス電圧のオシロスコープ波形です。右(下)の写真はテレビの垂直出力電圧のオシロスコープ波形です。これはナショナルテレビTH-29VS35の波形ですが、ブラウン管式のテレビの代表的な波形です。電気は目に見えないので、波形をオシロスコープで観測することにより電気回路の動作が手に取るようにわかるものです。

オシロスコープは能率的な修理や製作には一台はほしいものです。

電界強度測定器

電界強度測定器

私の使っているリーダーの952型TV/SAT電界強度測定器です。アンテナシステムの調整では必需品です。乾電池でも使えますが、私はいつも単一型の充電式電池8個で使っています。

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のように表示できるし、チャンネルの設定を自由に変更可能なので性能は良いのですが、消費電力が大きいのが気になります。

UHF/VHFのアンテナ調整には映像搬送波と音声搬送波のレベルを同時に測定して映像に比べて音声の搬送波が-6~-10dBになっているかどうかと、十分な信号レベルになっているかどうかと、各チャンネルのレベル差をチェックしています。そうすればテレビを映して見なくても映り具合は想像できるものです。

十分な信号レベルでも、映像と音声の搬送波のレベルが同じか反転したりしているとテレビの映りは良くありません。

電界強度測定器の画面で一番左はNHK-FM、その右が3、5、9、11、23、25、35チャンネルの映像と音声の搬送波のレベルです。

周波数帯域 46~2050MHz
消費電流 9V時 約500mA (+15V供給時約1A)

アナログテスター、デジタルテスター

アナログテスター、デジタルテスター

私の使っている三和のDA-54LS デジタルマルチメーター(左)と、三和のYX-361TRアナログテスター(右)です。修理等には特別高級品は必要ありません。

私はデジタルテスターよりアナログテスターの方が使いやすいと思います。値が変化する場合はデジタルでは全くわかりません。アナログなら針の振れ方で予測できる場合もあります。電解コンデンサーの容量を抵抗計で見る場合もアナログでないと無理です。

電力計(デジタルマルチメーター)

電力計(デジタルマルチメータ)

これはデジタルマルチメーターですが、他の機種に無い特徴として真の交流電力が測定できる電力計として使えます。METEXのM-3860Mです。マニュアルには基本的に誘導性や容量性の負荷の電力は測定できないように書いてあります。しかし測定してみると、電流、電圧、電力、力率まで測定できます。

電力測定範囲は、16A 250V 4kW となっています。写真の右下の電力測定アダプター部分はすぐに壊れてしまったので、その左のようにプラグとコンセントで作りました。

真の交流電力を測定できるものは少なく、これは貴重なメーターです。

絶縁抵抗計

絶縁抵抗計

私の使っている三和のDM-1525絶縁抵抗計です。修理や漏電の検査に使います。

電気工事の落成検査には必需品です。最低限これと接地抵抗計、回路計(テスター)が無いと電気工事業者登録ができません。

検査電圧はDC250V,500V,1000Vとなっています。マイナスの直流電圧が出ています。

機器の漏電の検査にはDC250Vでも高過ぎることがあります。バリスタとかZNRと呼ばれる部品が付いていると、これが導通してしまうことがあるからです。検査の時、間違って機器を壊してしまわないように注意が必要です。最近の機種ではDC125V程度でも測定できるようです。

半田吸取機

半田吸取機

半田吸取機(半田吸取器、ホーザン工具のHS851)です。半田を溶かしてその半田をポンプの力で吸取ってしまいます。IC等の交換には大変な威力を発揮します。

半田吸取り機(半田吸取り器)の先は小さい穴が一つ開いていて、その根元にホースが接続されていてポンプで吸い出すようになっています。装置のつまみはコテ先の温度を一定に保つ為の温度設定用のVRです。電源を入れっぱなしにしても過熱することがありません。


垂直偏向出力ICを交換しようとしているところ

TH-29VTS25と言うナショナルテレビの垂直偏向出力ICを交換しようとしているところです。左の写真の中央部分にICがあるのですが、メイン基板の上に更に立ち基板が付いていて、この基板にICが付いています。

まずメイン基板から立ち基板を外します。右の写真のように半田吸取り機を当ててメイン基板の半田を吸取ります。そして立ち基板を外します。


プリント基板

今度は立ち基板の中のICを、同様にして半田吸取り機で半田を完全に吸取って交換します。交換したらICの足に半田付けを1本ずつします。

今度は取り外した逆の手順で取り付けます。大変面倒な作業です。

半田吸取り機がなかったらまずICや基板と基板をつなぐ部品の交換は不可能です。

半田吸取り機の先のノズルは半田で詰まり易いので使用の都度掃除します。また時々溜まった半田を取り除いてやります。