アドセンス広告のA/Bテストの方法
グーグルアドセンスでは広告コードの改変は認められていませんでした。しかし、レスポンシブ・ウェブデザインとかA/Bテストなどでは、一部の広告コードの変更が認められました。ここでは、AdSense広告のA/Bテストの方法を解説します。
A/Bテストとは
例えばAの方法とBの方法のように選択肢が二つあり、どちらの方法がより良い結果をもたらすのかを見極める為に、実際にテストを行なうことことをA/Bテストと言っています。
グーグルアドセンスの広告で言うと、例えばサイズや 背景色楽天 などの違う二種類の広告のどちらが収益が良いかを見極める為に、実際に両方の広告を50%ずつ表示させて調べることです。
改変が認められたグーグルアドセンスコード
A/Bテストなどで認められたAdSense広告コードの改変の例は次の通りです。これを解説したグーグルのページは次の通りです。「AdSense 広告コードの修正」
A/Bテストの広告コードの改変は英語の解説ページでは以前より認められていましたが、日本語で正式に認められたのは2013年6月からです。
<script type="text/javascript">
var random_number = Math.random();
google_ad_client = "ca-publisher-id";
google_ad_width = 728;
google_ad_height = 90;
if (random_number < .5){
google_ad_slot = "1234567890";
} else {
google_ad_slot = "2345678901";
}
</script>
<script type="text/javascript"
src="http://pagead2.googlesyndication.com/pagead/show_ads.js">
</script>
この例では、728x90のサイズの広告の中で、2種類の広告(広告のIDが1234567890のものと、IDが2345678901のもの)を50%の確率で表示させるように設定しています。
サイズの違う広告のA/Bテストの例
一般的には広告サイズや背景色などの違うものでA/Bテストをする場合は次のようにします。
また、タグ(コード)の最小化も認められていますので、半角のスペースや改行やタブやコメントの挿入や削除も認められていると見ることができます。これによって、上記のコードのスペースなどの不要なコードを削除してあります。
<script type="text/javascript"> var random_number = Math.random() google_ad_client = "ca-publisher-id"; if (random_number < .5){ google_ad_slot = "1234567890"; google_ad_width = 728; google_ad_height = 90; } else { google_ad_slot = "2345678901"; google_ad_width = 336; google_ad_height = 280; } </script> <script type="text/javascript" src="http://pagead2.googlesyndication.com/pagead/show_ads.js"> </script>
この例では、728x90の広告と336x280の広告を50%の確率で表示させていて、その広告の効果を比較検討することができます。
レスポンシブデザインとA/Bテストを併用した例
次のようにレスポンシブ・ウェブデザインとA/Bテストの両方を併用することもできます。
<script type="text/javascript"> var random_number = Math.random(); google_ad_client = "ca-publisher-id"; width = document.documentElement.clientWidth; google_ad_slot = "2345678901"; google_ad_width = 336; google_ad_height = 280; if (width > 700) { if (random_number < .5){ google_ad_slot = "1234567890"; google_ad_width = 728; google_ad_height = 90; } else { google_ad_slot = "2345678901"; google_ad_width = 336; google_ad_height = 280; } } </script> <script type="text/javascript" src="http://pagead2.googlesyndication.com/pagead/show_ads.js"> </script>
この例では、画面の横幅が700ピクセルより大きい場合では、728x90の広告と336x280の広告を50%の確率で表示させて比較しています。また、画面の横幅が700ピクセル以下では336x280の広告を表示させています。
728x90の広告と336x280の広告のどちらが収益が大きいかが解れば、収益の良い広告に変更することができます。このように、簡単に収益を比較することができるようになりましたので、色々な種類の広告で比較して収益を最大にしてみたいと思います。
注意事項
この認められているコードの改変の例は過去のものであり、現在では別のコードに変更されているようです。しかし、このコードは現在でも使うことができます。
PHPを使った一般的なA/Bテストの方法
アドセンスの広告コードを直接変更しないで、PHPを使った、HTMLコードで直接記述する場合のA/Bテスト方法は下記の通りです。
この方法はA/Bテストだけに使えるのではなく、1/2の確率で動作させたいAとBの場合のHTMLを両方共記述するだけで、様々な場合にも応用が可能です。例えば1/2の確率で2枚の画像を変更して表示したい場合などに使えます。
<?php if (rand(0, 1) == 0) { ?> AのHTMLコード(JavaScriptでもOK) <?php } else { ?> BのHTMLコード(JavaScriptでもOK) <?php } ?>