バーアンテナ(電磁誘導アンテナ)

バーアンテナは、長波の電波時計や中波のラジオの受信用としてよく使われています。このアンテナは主に磁界を利用していて、フェライトコアの内部を磁力線が通過することで、電磁誘導でコイルに起電力を発生させています。フェライトコアは透磁率が大きく、効率良く電波を補足することができます。

バーアンテナの特徴

バーアンテナの写真 バーアンテナは、主に受信に使うアンテナで、フェライトのような透磁率の大きい材質を棒状のコアにして、その上にコイルを巻き付けたものです。

ダイポールなどの一般的なアンテナは電界を利用したものが多いのですが、これは主に磁界を利用していて、フェライトコアの内部を磁力線が通過することで、 電磁誘導楽天 でコイルに起電力を発生させています。

長波や中波の受信用に用いられることが多く、コアに巻かれたコイルと並列に接続したコンデンサで並列共振回路を形成して大きな出力を取り出しています。

一般的に、波長より極端に小さいサイズのアンテナは、電波を捕捉する効率が非常に低いのが普通です。しかし、バーアンテナはコアの無いコイルに比べて透磁率倍の磁気エネルギーを集めることができるので高利得のアンテナと言えます。

バーアンテナの利用とその指向性

バーアンテナは、他のアンテナのようにアンテナの大きさが波長に依存するのとは違い、波長に比べて形状を小型にできるため、長波〜中波の受信用に、電波時計やAMラジオの受信用として広く使われています。

バーアンテナには指向性があり、コアの長手方向と垂直な方向からの電波をよく受信するようになっています。AMラジオの場合は垂直偏波なので、磁界は水平方向となります。この為、バーアンテナのコアは水平方向に置きます。

以上の理由から、放送局の方向は、コアの長手方向と垂直な方向になります。水平面の指向性は8の字特性をしています。携帯ラジオの場合、ラジオの前面か裏面の方向を放送局の方向に向けてください。

バーアンテナの欠点

フェライトコアの周波数特性があまり良くないので、高い周波数ではアンテナとして効率良く動作させることが難しいのが現状です。

また、送信アンテナとして利用すると、コアの発熱の問題があるのと、主に磁界だけで電波を送り出すのは効率が悪く、送信用にはあまり利用されていません。

電波時計で効率的に電波を受信する置き方(時計の向き)

電波時計は長波(LF)の周波数の電波を受信して動作しています。その電波は、福島県(周波数約40kHz)と佐賀県(周波数約60kHz)の送信所から送信されています。

この電波も中波のラジオと同じく垂直偏波で送信されているので、時計の中のバーアンテナは水平に取付けられています。この為、ラジオと同じく時計の正面と裏面の方向からの電波を効率良く受信するようになっています。

中国地方〜近畿地方で、電波時計を掛けたり置いたりする場合は、効率良く電波を受信する為に、部屋の東側か西側の壁に掛けたり、電波時計を東か西に向けた方が良いのです。

電波時計の電波の受信動作がうまくいかない場合は、上記の事をよく考えてみてください。南や北の壁に掛けたり、時計を南や北の方向に向けたりしていませんか。