同軸ケーブルの種類と使い方

アンテナに電力を送り込む給電線には同軸ケーブルが使われるのが一般的です。また、同軸ケーブルには特性インピーダンスで分類すると50Ω系と75Ω系の2種類があります。同軸コネクターにもM型、N型、BNC型、F型など多くの種類があります。

同軸ケーブルの種類と特徴

同軸ケーブルには、特性インピーダンスで分類すると50Ω系と75Ω系の2種類が主流です。通信機器や測定器では50Ω系が多く、テレビ関係では75Ω系が多く使われています。同軸ケーブルは不平衡型の給電線です。

インピーダンスが50Ω系の同軸ケーブル

同軸ケーブルの画像

3D-2Vや5D-2Vや8D-2Vという名称で呼ばれています。絶縁体にポリエチレンを使っていて古くから アマチュア無線楽天 でよく使われてきました。主にHFやVHFでよく使われています。

内部導体は次の発泡ポリエチレン絶縁の物に比べると細くて、外部導体は編組線だけなので、安価ですが、性能が劣っています。

5D-FBや8D-FBや10D-FBという名称で呼ばれています。絶縁体に発泡ポリエチレンを使っている為に、低損失の同軸ケーブルなので、VHF/UHFのアマチュア無線でよく使われています。

内部導体はポリエチレン絶縁のものに比べて太くて、外部導体はアルミ箔と編組線の両方が使われていて低損失となっています。

インピーダンスが75Ω系の同軸ケーブル

3C-2Vや5C-2Vという名称で呼ばれています。高い周波数で損失が多いので、古くからVHF帯までのアンテナなどによく使われていました。現在では一般的にはあまり使われていませんが、75Ω系の1/2波長のダイポールアンテナの給電線としてはアマチュア無線でよく使われています。

3C-FVや5C-FVという名称で呼ばれています。絶縁体に発泡ポリエチレンを使っています。外部導体は編組線だけです。低損失で安価なのでテレビ関係の給電線としてよく使われています。

3C-FBやS-4C-FBや5C-FBという名称で呼ばれています。絶縁体に発泡ポリエチレンが使われ、外部導体はアルミ箔と編組線の両方使われていて低損失です。VHF/UHF帯で広くテレビの給電線に使われています。

同軸ケーブルの主なコネクターと使い方

同軸ケーブルを使うには、一般に両端にコネクターを付けて使います。このコネクターには種類が多いのですが、主に次のBNC型、M型、N型、F型の4種類が使われています。

BNC型コネクター

他のコネクターに比べて、周波数特性が良く小型なので測定器や通信機器やテレビ放送用などによく使われています。

接続にはネジを使わずに、1回転以内で簡単に着脱とロックができる機構なので使いやすい特徴があります。

特性インピーダンスは50Ωのものが多いのですが、75Ωのものもあります。主にSHFまで使われています。5D、5C以下の太さの細い同軸ケーブルにしか対応していないので、それよりも太いケーブルには使えません。

M型コネクター

特性インピーダンスが50Ωでも75Ωでもなく、もっと低くていいかげんなのですが、安価で丈夫なので、VHF帯以下の周波数でアマチュア無線機器によく使われています。

特性インピーダンスが低く、ケーブルと整合が取れないので、UHF帯以上の周波数では使わない方が良いでしょう。

N型コネクター

BNC型と同じく、周波数特性が良いので、UHF帯〜SHF帯の通信機器や測定器でよく使われています。特性インピーダンスは基本的に50Ωですが、75Ωの物もあるようです。

性能は良いのですが、大きくて高価です。8D以上の太さの同軸ケーブルでも使えますが、細いケーブルには向きません。細いケーブルに使うならBNC型の方が良いでしょう。

F型コネクター

75Ω系の同軸ケーブル用のコネクタで、テレビ受信用として広く普及しています。防水型と非防水型とがあります。小型で構造が簡単で安価です。

しかし、中心導体が細く、取付けや加工が悪いと接触不良やショートになることがよくありますので注意が必要です。

同軸ケーブルの種類と波長短縮率

同軸ケーブルは不平衡型の給電線で、芯線と外部導体の間の絶縁に、ポリエチレンや発泡ポリエチレンやテフロンなどが使われています。この絶縁体の種類によってケーブルの波長短縮率が決定され、違ってきます。

また、絶縁体の種類が違うと同じ特性インピーダンスでも、芯線と外部導体との距離や芯線の太さが違ってきます。

波長短縮率を正確に測定するには、ディップメーターやリターンロスブリッジとスペアナなどで測定するか、メーカーの特性表を見る必要があります。