エアコン銅管のフレア加工方法(取付方法のコツと注意点)

エアコンの取付けにはフレア加工の精度が重要です。銅管の切断方法やフレアツールの使い方やフレアナットの締め付け方のノウハウやコツをプロの目で解説しました。パイプカッターで銅管を切断するコツは少しずつ切ること、フレア加工のコツは銅管の突き出し量を多めにすること、初めにフレアナットを手で締めてやることなどが重要です。

私は電器店を約30年経営してきました。エアコンの累計取付け台数は数百台以上です。長年経験したフレア加工方法のノウハウとコツを書いてみました。 DIY楽天 でエアコンを取り付けたい方の参考になれば幸いです。

フレアーツールの使い方(配管のフレア加工)

フレアーツールの使い方(配管のフレア加工)

室内機側は、配管用の銅パイプの長さを太い方と細い方の長さを室内機に合うように切断位置を調整して、パイプカッターを使って切断します。

室外機側では、配管用の銅パイプを室外機に接続する長さに合わせて、パイプカッターで切断します。短くならないように注意します。短か過ぎては接続ができません。

パイプカッターで銅管を切断するコツは、速く切ろうとしない事です。少しずつ何回もパイプカッターを回転させて切ることが重要です。

速く切ろうとするとパイプの内側にバリが多く出ます。バリ取りをしても良いのですが、バリ取りをすると切粉が配管に残る原因になります。私は、バリ取りをしなくても良いように、時間を掛けてパイプを切断しています。

次に、この写真のように、切断した銅パイプに フレアーツール楽天 を使ってフレアー加工をします。つまりスカートやラッパのように銅管の先を綺麗に広げてやります。

この時、パイプの先を水平より下側に向けて配管の中にゴミが入らないようにします。

フレア加工のコツ

フレア加工のコツは銅管の突き出し量を多めにすることです。この辺はフレアーツールのクセなどを勘案して銅管の突き出し量を決めます。

配管パイプの突き出し量が多過ぎると、フレアの傘の部分が大きくなり過ぎてフレアナットの内側に当ってフレアナットが入りません。少な過ぎると、既定のトルクで接続できなくて、配管が抜けて冷媒ガスが漏れる原因になります。

特に最近のR410Aの冷媒ガスは高圧なのでフレア接続部分からのガス漏れには特に注意が必要です。後で、漏れたガスを入れるのは大変な作業になります。

フレアーツールで加工した銅管

フレアーツールで加工した銅管の写真(配管のフレア加工)

これがフレアー加工が終了した写真です。銅管の先がスカート状に広がる事で、銅管が接続できるようになります。フレアの傘部分を大きめにして、接続する面積を増やしてやります。

また、加工後はフレアー部分に切粉やゴミなどが必ず付着しているのでビニルテープの糊のある部分などを使ってぬぐってゴミを除去します。

これはガス漏れを防止する為にはとても重要な作業です。これをしない業者が多いのです。これも配管の先を下側にむけて作業します。

配管にゴミや水分が入ると、キャピラリーチューブの細い部分が詰まったりして、将来、故障する原因になります。

フレア加工した銅管を取り付ける方法(コツ)

配管のフレア加工した銅管を取り付ける方法

いきなりスパナやトルクレンチでフレアーナットを締めるのではありません。フレアー加工した部分をよく見ながら銅パイプの接続先とフレアの向きをまっすぐになるようによく合わせます。これが曲がっているとうまくナットが入りません。

次に、手でフレアナットを回して、手で回せなくなるまで締め付けます。この時、パイプをこねるように揺すってやりながらナットを閉めるとうまくナットが入っていきます。

これはとても重要な事です。これをやらないで、フレアナットが曲がっているのに、いきなりトルクレンチで締めて、ネジ山を壊した電気工事業者の例を何回か見たことがあります。こうなると、エアコンの室内機又は、室外機を交換する必要があります。

その後、トルクレンチを使って規定のトルクで締めます。ここまで来るとトルクレンチが1/2回転以内で規定トルクになるはずです。

1回転以上で既定トルクになる場合は、フレア加工を最初からやり直した方が良いでしょう。そのままだと、ガス漏れの原因になります。

エアパージの方法

配管内の空気や水分を除去する方法は、別ページのエアパージの方法を参照してください。私が詳しく記述しています。この作業には真空ポンプ方式を推奨します。