ゲージマニホールドの使い方

エアコンガスの取り扱いには高度な技術が必要です。ゲージマニホールドをうまく使わないと冷媒ガスを充填したり、回収したり、真空引きをしたりすることができません。このページはエアコンのガスを取り扱う為のゲージマニホールドの使い方について説明しています。

エアコンの冷媒ガス量が適量でないとエアコンの動作が異常になります。冷媒ガスが多いと電気の消費量が多く、エアコンの能力が低くなります。逆にガス量が少ない場合は、電気の消費量は少ないのですが、能力も低くなります。

ゲージマニホールドとは

R410A用ゲージマニホールドの写真

この写真のようなものを ゲージマニホールド楽天 と呼んでいます。ゲージマニホールドはエアコンなどの冷媒ガスを取り扱う為には無くてはならない道具(計器)です。

最近は冷媒ガスの種類が多く、ゲージマニホールドは冷媒ガスによって使い分けられています。特に最近の冷媒ガスはR410Aのものが多く、他のガスが混入することを防止する為に、接続口の大きさも異なっています。

R22のガスで使っていた、古いゲージマニホールドはR410Aには使わないようにしましょう。

ホースに付いているボールバルブは、ホースを外す時に、ホース内のガスをできるだけ放出しない為のものです。R410Aは圧力が高いので、ホースを外す時にブシューと大きな音と共にガスが吹き出します。

この写真のように圧力計が2個付いているものと、圧力計が1個のシングルマニホールドというものもあります。高圧と低圧を同時に圧力測定する必要がないのなら、シングルマニホールドでもかまいません。

ゲージマニホールドの構造

ゲージマニホールドに付いている低圧と高圧のゲージは、各ポートに直接接続されていて、バルブを開かなくても圧力を測定できるようになっています。

また、左横に付いているエアパージ口は真ん中の下の接続ポートと接続されていて、ここに接続した黄色いホースにつないだボンベのガスを使って、ホース内のガスを追い出す為に使います。エアパージ口にはムシが付いていてこのムシを押さないとガスは出ないようになっています。

低圧側と高圧側の操作バルブは、真ん中のポートと低圧側と高圧側のポートとの間を開いたり閉じたりする為のバルブです。

中央に付いているサイトグラスは冷媒の状態が気体か液体かを確認したり、その流れを見ることができます。

ゲージマニホールドへのホースの接続方法と使い方

一般的にゲージマニホールドの左の低圧側に青色の低圧用の圧力ホースを接続します。真ん中には黄色い圧力ホースを接続します。右の高圧側には赤色の高圧用の圧力ホースを接続します。ボールバルブ側がホースの先端になります。

一般的には低圧側の青いホースを、低圧側と言われているエアコンなどの太い方のパイプのサービスポートに接続します。また、高圧側の赤いホースを高圧側のポートに接続します。真ん中の黄色いホースは、冷媒ガスボンベに接続したり、真空ポンプに接続したりします。

ゲージマニホールドを使ったガスチャージの方法

基本的なガスチャージの方法はガスを全て抜いて(ガスを回収して)ガスの重量を量りながら規定量だけ入れます。運転は冷房で行ないます。

ボンベを100g以下の単位まで計量可能な量りの上に乗せて重量を量りながら、ゲージマニホールドの真ん中の黄色いホースを冷媒ガスボンベに接続します。次に低圧側の青い(高圧側の赤でもかまわない)ホースを低圧側と言われている太い方のパイプのサービスポートに接続します。この前にボンベとマニホールドのバルブを少し開けてホースの中の空気を追い出しておきます。

冷房運転しながらバルブを操作して規定量だけ、液で少しずつガスを入れます。規定量に達したらボンベのバルブを閉めます。(この時、ホース内のガスを残さず入れるには、冷房運転で、細いパイプ側のバルブを閉めてやります)

ゲージマニホールドを使ったエアパージの方法(真空ポンプ使用)

エアパージとは、セパレート型エアコンを取り付けた時、配管内と室内機のパイプ内の空気と水分を追い出す方法です。エアパージとは配管内の空気を追い出すことです。

真空ポンプを使う方法では、エアコンの配管が済んだら、サービスポートにマニホールドの低圧側ホースを接続して、そのバルブを開けておきます。マニホールドの真ん中の黄色いホースを真空ポンプに接続します。

この時、高圧側のホースは接続する必要はありません。(接続してもかまいませんが)そもそも、高圧側のサービスポートが無い機種もあります。

真空ポンプを約15〜20分間運転して配管内と室内機の中の空気と水分を抜きます。圧力ゲージで-0.1MPaを確認します。マニホールドのバルブを閉めて、真空ポンプを停止します。その状態で約10分間放置して、真空状態をチェックします。(ゲージ圧力が変化しない事を確認します)

空気と水分を抜くだけなので、特に高真空にする必要はありません。終ったら真空ポンプを外してエアコンのバルブを開けます。

ゲージマニホールドを使ったエアコンのポンプダウンの手順

ゲージマニホールドを使ったエアコンのポンプダウンの手順を説明します。エアコンを取り外す時、ガスを大気に放出しないように、室外機にガスを回収します。これをポンプダウンといいます。

エアコンの室外機のサービスポート(普通は低圧側といわれる太い方のパイプ側にあります)にマニホールドバルブの低圧側を接続します。エアコンを冷房試運転モードで約15分間運転します。これは冷凍機油を回収する為に必要な時間です。

室外機の高圧側といわれるバルブ(細いパイプ側ですが、実際は低圧です)を閉じます。これは室外機からガスが室内機に出ていかないようにします。

約3分間その状態で冷房運転します。太いパイプを通じてガスが室外機に入って行きます。この時、マニホールドバルブの低圧ゲージの圧力はマイナスを示しているはずです。室外機の低圧側といわれるバルブ(太いパイプ側)を閉じてエアコンを停止させます。ガスは室外機に閉じ込められました。

室内機、室外機のフレアナットの接続を外します。配管接続部にフレアキャップやフレアプラグを取り付けるか、テープ等でゴミや水が入らないようにします。

注意事項

ガスチャージとエアパージとポンプダウンのやり方については、専用のページを作っていますので、詳しくはそちらを参照してください。