電気柵用機器の設置方法

蜂、獣、イノシシ用電気柵に使用する電源装置(牧柵器、電撃装置)を設置する為の情報や方法等を記述しています。電撃装置には雨が掛からないように設置して下さい。しかし、ビニール袋等で密閉しないで下さい。湿気がこもるし温度が上がります。直射日光と雨を避けて通風を良くする工夫をして下さい。

イノシシの画像

電気柵用電撃装置やバッテリーの設置方法が悪いと、本来の性能を発揮しないばかりか、故障や安全性にも影響することがあります。次の説明をよく読んで正しく設置しましょう。

電気柵用電撃装置、バッテリーの設置例

電気柵用電撃装置とバッテリーの設置例の図

電気柵用電撃装置は結露に強い回路に設計して更に基板に 結露対策楽天 を施していますが、故障無く末永くご使用頂く為には電撃装置には雨が掛からないように設置して下さい。

しかし、ビニール袋等で密閉しないで下さい。湿気がこもるし、温度が上がります。直射日光と雨を避けて、通風を良くする工夫をして下さい。

この絵のように高さ40~50cm程度の杭の上に電撃装置の置き台を作ってその上に設置します。その上から光を通す薄い色のポリバケツ等を被せて、風で飛ばされないようにしておきます。電撃装置本体も落ちないように紐等で縛っておきます。

バッテリーは下にブロック等を置いて、これも上からポリバケツ等の絶縁物を被せます。全体を日除け傘等で覆うと完全です。この方法なら通風も確保できて、雨と直射日光も避けられます。

電気柵の設置の仕方と設置状況

電気柵の設置状況

電気柵を設置するには、まず草刈りを入念にしてから直径10mm長さ1m程度の鉄筋を約4m間隔に打ち込んでいきます。その鉄筋の上から水道工事用のビニルパイプを被せます。

次に直径1mm程度の裸電線をビニルテープで取り付けていきます。電線を張る高さは約25cmと60cmにしました。60cmでは低くて飛び越される場合もあります。その場合は80cm位が良いかもしれません。柵の途中にくぼ地があると一段目の柵は低めにしないと下をくぐられることがあります。また稲が倒れた時のことを考えて適当に稲から離してやります。

電気柵の途中には「高圧危険」とか「高圧、感電危険、さわるな」などと書いた危険表示を必ずしてください。

自作の電気柵用電撃装置は私の自宅に置いてACアダプタを使って給電しました。
撮影日 2006.07.23

電気柵によって草が枯れた例

電気柵によって枯れた草の画像

冬の間も電気柵を設置していて、春になってもそのままにしていたら、いつの間にかスイバが伸びて電気柵に当たっていました。

草刈りに行ってみると、電気柵に接触した草が枯れていました。ちょうど電気柵を避けるようにスイバが伸びていました。

この例は、ショックンPCを約500m(柵の電線の全長は約1,000m)の電気柵で使用しているものですが、ショックンPKでも同様に枯れていました。

トタン板等で囲んだ田圃の例

イノシシに入られた田圃の写真

トタン板で田圃を囲んでいますが、イノシシに入られた近所の方の所有している田圃です。畦の一列の稲が倒されています。

ひどい所はイノシシが田の中で寝転んで暴れてめちゃくちゃの所もあります。

電気柵の方が簡単で効果があるようです。
撮影 2002.08.18

市販されていた夜中に点滅する猪除けの装置

ソーラー電源で夜だけ点滅する装置の写真

ホームセンターにソーラー電源で夜だけ灯りが点滅する物を安く(1,380円)売っていたので田圃に取り付けてみました。

イノシシにとっては変なものが点滅しているのでビックリするのでしょうか。今のところ被害は無いようです。

赤色のLEDが点滅します。約100メートル先でも見えます。