電気柵の高圧確認方法
電撃装置単体にして動作させます。ネオンランプが点滅していれば電撃装置は正常と考えられます。電気柵への電線を接続して、ネオンランプの点滅状況に変化が無ければ問題ありません。電気柵の電線に検電器を当てたり蛍光ランプを使って電気柵の高圧を検電することもできます。
電気柵への給電の確認方法(高圧確認)
電気柵用電撃装置とバッテリーと電気柵を設置して、電気柵へ高圧を供給します。この時、電気柵への給電を確認する方法を紹介します。
- 高圧端子につながっている 電気柵楽天 からの電線を外して電源を入れます。昼夜の切替スイッチを常時動作の「昼夜」にします。ネオンランプが1秒に約1~2回点滅して、電撃装置本体よりビッ、ビッ、または、カチ、カチ、と音がしていれば電撃装置は正常です。
- 高圧端子に電気柵からの電線を接続します。ネオンランプの点滅状況にあまり変化が無ければ問題ありません。
- もしこの時、ネオンランプの明るさが暗くなるとか消える場合は、電気柵とアース間の絶縁が悪くなっています。電気柵を適当な長さに切り離して、電気柵とアース間の抵抗をテスター等で測定しながら不良箇所を修理して下さい。
- ショックンPKの場合は高圧パルスの間隔が規則的な1秒(0.5秒)なら問題ありません。もし高圧パルスの間隔が不規則になるなら柵の漏電の点検をして下さい。稀に電気柵の絶縁が良くて全長が長い場合は高圧パルス間隔が不規則になったり、高圧が上がったり下がったりする場合がありますが、故障ではありません。
- 最後に昼夜の切替スイッチを「夜のみ」にして、電撃装置部分を何かでおおって暗くした時ネオンランプが点滅して、明るくした時はネオンランプの点滅が止まる事を確認します。
- 夜になって電気柵の電線に検電器を当ててみて電気が来ているのを確認してください。絶縁の良い靴を履いている場合、自己責任で電気柵に触る勇気があれば触ってみて下さい。
- ショックンPC,PKの場合は低圧検電器ではピリピリ来る事があります。またけっして直接触らないで下さい。草を長く持って触り、段々短くしていけばピリピリ感じるはずです。
- 電気柵はパルス電圧の為、普通のアナログやデジタルのテスターでは電圧の確認ができません。場合によってはテスターが破損することがあります。測定できたとしても値は何の意味もありません。
蛍光管で高圧を確認する方法
ショックンPC,PKの場合は電圧が高いので、10~20W程度の細長い蛍光ランプの片側の電極を電気柵に当てて、ガラスの部分を持つだけで蛍光ランプが点滅します。あまり強く持つとピリピリ来ることがあります。その場合は布等をガラスとの間に挟んでください。
簡易的に電気柵の検電をする方法を考えました。まず10~20W程度の細長い蛍光ランプの片側の電極を簡単に接地するか、抵抗を通して接地してやります。次に、細長い蛍光ランプの反対側の電極を電気柵に当ててやります。約1000V以上の電圧があれば蛍光管が点滅します。但し直射日光の下では周囲が明るくて確認が難しいでしょう。またショックンSで漏電が多いと蛍光管が点灯しない事があります。(この記述は2006年8月からこのページで公開しています)
この写真は20Wの細長い蛍光ランプを使って電気柵の高圧を検電表示させているものです。蛍光管の片側の電極を電気柵に接続してもう一方の電極を簡単にアースに接続しています。
アースが良くて接地抵抗が小さいと高圧が低下することがあるので、常時接続する場合はアース棒を打ち込まないで草の上に置くだけか、直列に抵抗を入れるか、高圧を確認したら接続を外してしまう方が良いと思います。
これでも夜なら遠くから電気柵の状態を確認できますが、高圧エネルギーを蛍光管で消費するので、高圧の確認時だけの動作か、直列抵抗を大きくしてできるだけ蛍光管の発光を暗くしてください。(撮影 2006年9月3日)
市販の検電器で高圧を確認する方法
市販の普通の低圧検電ドライバーでも工夫すれば高圧の検電が可能です。高圧が高いとピリピリくる事がありますので、その時は検電器の金属部分に直接触らないようにします。
市販の電気柵用の高圧検電器が用意できれば高圧のおよその電圧がわかります。漏電の程度もわかります。